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#自由進度学習 では一体教師は何をするのか? 自身の教育観が変わった話
こんにちは、小学校で働くささです。
今回のテーマは、自由進度学習を続けていく中で、教師はどう授業で振る舞うものかや、自身の教育観が大きく変わったというお話です。
1. 自由進度学習って教師は結構楽なんじゃないの?
「自由進度学習」って聞くと、どんなイメージが浮かびますか?子どもたちが自分のペースで、のんびり、気ままに学習を進めていく…そんなユル~い感じを想像する人もいるかもしれません。私も実は、始める前はそう思っていました。「子どもたちが勝手にやってくれるんだったら、先生は楽だな」なんて(笑)。
ところが、実際にやってみると、これがもう、全然違うんです!想像をはるかに超える、とんでもない疲労感に見舞われました。授業が終わると、グッタリ。それくらい、エネルギーを使うんです。
なぜ、そんなに疲れるのか?それは、自由進度学習の本質が、「子どもたちを放置する」ことではなく、「一人ひとりの子どもを深く見つめ、寄り添う」ことにあるからです。
2. 教師を疲弊させる自由進度学習の実際
自由進度学習を始める前は、子どもたちが自分のペースで勝手にやっていくのを、先生はただ見ているだけ、みたいな、結構ゆる~いイメージがありました。でも、実際にやってみたら、全然そんなことなくて、めちゃくちゃしんどいんです。
なぜか?それは、子どもたち一人ひとりがバラバラなことをやっているから。どこでつまずくか、うまくいっているのか、そうでないのか、うまくいってないとしたら、どう声かけようか、いや、声かけない方がいいのか、声かけるならどんな言葉がいいのか…常に頭の中でフル回転なんです。
さらに、「この子はうまくいっていると思っているけど、実はそうじゃないかも…」とか、「うまくいってないように見えるけど、実は深く考えているのかも…」とか、一人一人のミクロレベルでの見取りが、マジで必要になってくる。なんとなく「やってるな」って表面だけ見てるのは簡単なんですが、本当に、黙々と鉛筆を持って、彼が何をやっているのか、彼女が何を考えているのか、そこを看取ろうとすると、一斉授業の方が、正直、めちゃくちゃ楽だな、と感じるわけです。
自由進度学習では、子どもたちの進捗状況、理解度、そして内面の動きを、まるで顕微鏡で覗き込むように、細かく、そして絶え間なく観察し続ける必要があります。教師は、子どもたちの「学び」という名の航海の羅針盤であり、同時に、荒波を乗り越えるための伴走者でもあるのです。
3. それでも教師が自由進度学習を続ける理由
じゃあ、なんでそんな楽じゃない自由進度学習を私が続けているのかって話なんですけど、やっぱりそこに、大きな手応えを感じているからなんですよね。例えば、授業中ぼんやり話を聞いていたあの子が、自分から進んでわからない言葉を調べようとしていたりとか、全然宿題してこなかったあの子が、残った課題を仕上げるために家庭学習で頑張ってきたりとか。
そんな姿を見ると、「あ、1人1人の子がもっと主体的に学びたいんだな」って、その気持ちを応援することができているのが、この自由進度学習の良さなのかなと、私は思ってます。「自分の学びは自分で体得する。学びのコントローラーを自分で握る。」口で言うのは簡単なんですけど、そういうマインドに持っていくための期間というのは、やっぱり大変なものだったし、私自身も常に葛藤との戦いでした。「本当にこのままでいいのかな。一斉学習にしちゃおうかな」なんて思ったことも、正直、ありました。メリットだけじゃなく、なんか私自身の、こう、授業観、授業に対する考え方が試されているような、そんな感じもあったんです。
4. 自由進度学習で開花した子供たちの成長
それでも私が、そんな楽じゃない自由進度学習を続けているのは、やっぱりそこに大きな手応えを感じているからです。今までぼんやり話を聞いているだけだった子が、自分から進んでわからない言葉を調べようとしていたり、全然宿題をしてこなかった子が、残った課題を仕上げるために家庭学習で頑張ってきたりする姿が見られるようになったんです。
「1人1人の子が、もっと主体的に学びたいんだ」っていう、その気持ちを応援できているのが、この自由進度学習の良さなのかなって思います。「自分の学びは自分で体得する。学びのコントローラーを自分で握る。」口で言うのは簡単なんですが、そういうマインドに持っていくまでの期間は本当に大変でした。私自身も常に葛藤との戦いでした。
「本当にこのままでいいのかな?一斉学習にしちゃおうかな」なんて思ったこともありました。メリットだけじゃなくて、私自身の授業に対する考え方が試されているような感じもありましたね。でも、そんな葛藤を乗り越えて、子どもたちの成長を目の当たりにすると、やっぱりこの学び方は間違ってないなって確信できるんです。
5. 自由進度学習が教師の教育観を揺さぶる
自由進度学習、これ、やってるとね、もうほんとに自分の授業観が試されるような感じなんですよ。今まで当たり前だと思ってたことが、根底から覆されるような、そんな感覚。
「本当にこのままでいいのかな?」って、何度も自問自答しましたよ。正直、「一斉学習に戻っちゃおうかな」って思ったことも、何度かありました。だって、楽なんだもん、一斉授業の方が。でもね、そこで踏みとどまれたのは、やっぱり子どもたちの変化を目の当たりにしてきたからなんです。
自由進度学習って、教師の役割が大きく変わるんですよね。今までみたいに、知識を一方的に伝えるだけじゃダメなんです。子どもたち一人ひとりの学びを見守り、つまずいている子にはそっと手を差し伸べる。かといって、過保護になりすぎてもいけない。その見極めが、本当に難しい。
まるで、自分が今まで信じてきた「先生像」みたいなものが、グラグラ揺さぶられるような感覚。でも、その揺さぶりこそが、教師としての成長につながるんだろうな、とも感じています。
6. 自由進度学習で学力向上と自律性を獲得
「学力、いわゆる知識、技能の部分の点数が落ちたらどうしよう…」って、正直、自由進度学習を始める前はちょっと思ってました。でも、蓋を開けてみたら、そんな心配は一切無用でした。
むしろ、やる前とやった後では、ペーパーテストの点数が跳ね上がってるんです。これはもう、驚き以外の何物でもないですよね。もちろん、知識技能の観点に限りますが。
もちろん、私自身の授業の作り方にも、もしかしたら何かコツみたいなものがあったのかもしれません。
でも、一番大きかったのは、子供たちが自分で学びをコントロールできるようになったことだと感じています。
この結果は、従来の「先生が教える」一方通行の授業ではなく、子供たちが主体的に学ぶことの大切さを如実に示していると思います。まさに、「自分の学びは自分で体得する。学びのコントローラーを自分で握る。」という、自由進度学習の目指すところが、現実のものとなった瞬間でした。
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