『嫌われる勇気』 古賀史健・岸見一郎著
この本を読んで
自分が他人に対して何を恐れているのかが知れた。
自分が「自分」を受け入れていない事を知れた。
自信がいかに大事かを知れた。
自分が「めちゃめちゃ揉まれる事」によって成長できていた事に気づいた。
自分への「向き合い方」を知れた。
自分と問答できるようになった。
自分に感謝できるようになった。
自分の強み、仲間として相手を自分の殻の内側へ引き込む事を知れた。
他人を褒められるようになった。
自分のテンションが高い、幸せな心の状態へのもって生き方を自覚的にコントロールできるようになった。
本の読み方を知れた。
「教え」の自分への最適化を学べた。
問題意識の重要性を学べた。
知識はそのまま鵜呑みにするよりも、自分なりのバイアスをかけて吸収しなければならない。その果てに自分にとっての大事な事がわかるわけであるが、このバイアスをかける作業は本を「読む」ことよりも何倍も労力を要する。全ての知識を保全しつつ、種々の環境に対応させ実際に自分の身の上ではどのようなものか鑑みる。無論現実世界にはふたつとして同じ環境は存在しない。刻一刻と時は変化する。その中での抽象化とまた道に迷うプロセス。
迷いながら成長していくというこんな感覚があるとは知らなかった。今回こういう本を読んで書評を提出するという機会がなかったらこの感覚を味わえなかったかも知れない。ただ、私に取ってはこのプロセスは少々波乱すぎる。本当に谷と山の繰り返し。先の見えない上下運動。真に読書ができる人はマゾ気質に違いない。しかし試行錯誤は人生においては必需品である。おそらくはこのプロセスを楽しむ事が成長に最も良いのであろう。今度は「嫌な事があっても落ち込まない勇気」的な本が読みたくなってきた。