
中国トップクラスの学生らやべぇすげぇ
語彙力崩壊してますが“筆舌に尽くしがたい”くらいの意味だと捉えてください。
さて、エストニアのタリン工科大学を飛び出してぼくは今浙江大学寧波理工キャンパスに短期留学しております。うち(タリン工科大学)の新しい協定校で「論文を書くための研究をするための留学」といった感じで、授業を取る必要がなく(正確には暦の関係で履修できない、あと中国語力1%レベルのため無理)、期間は3ヶ月ほど。まあ、同じアジア人だしローリスクだろうということで派遣されました(おそらく)。タリン工科大学からはもうひとり、エストニア人が来ています。
こちらではGPU(そのもの)やら人工知能やらスマートシティやら盛りだくさんのことをやっている研究室にお邪魔させてもらえることになり(ぼく自身は人工知能やら電子政府やらなので似たような性質)、暖房が微妙な一室の一角に席が与えられ、日々震えながら過ごしているところです。
ガラスの壁の向こう側は学士の方たちの部屋で(こちらはぼくと研究員のブラジル人しかいない、修士はまた別の部屋)、たぶん4年生と思われる方が朝から晩までパソコンにかじりついている。
トイレや食事の度に彼らのパソコンの画面をのぞき込むのだが、ずっとIDE(プログラミング画面)を開いて、ひたすらコードを書いている。
いや、マジでずっと書いてる。
ブラウザーでTwitter(こちらではウェイボーか)を開いているとかさえ、見たことはない。
ちなみに研究室には漫画もゲームも、大型のTVモニターもない。一切の娯楽がない。
あると言えば、
技術書ばかり。
いや、ていうか、小学生でC++(難しめのプログラミング言語)やんの!?マジかよ!いや、まあ、確かにプログラミングの入門としては流行り廃りが激しくライブラリ多すぎの言語よりは堅実な力が付くでしょうが、それでも。。。(ただ、内容を見てみるとぼくが大学1年生で習ったレベルなので、確かに“小学生レベル”ではありましたが。。。)小学生レベルという意味なのか、小学生対象なのかはわかりませんが、ビビります。
タリン工科大学ってもちろんエストニアでは有名ですが世界的に見ると名もない学校でして。片や浙江大学と言えば中華トップ5に君臨する超難関校でして、潜在的に十分に世界のトップ100に入る実力、というより、数学科学部門の論文の引用数で言えば既に世界第13位というところ。
そんな恐れ多いところに幸運にも訪れることができたこと、そして自分みたいなやつが来てしまったことに震えているのであります。
何を得、どんな貢献ができるのかまったく不明ですが、とりあえず、学生のひたむきさというのは今までのどんな環境で見たものよりも圧巻のすさまじさを感じます。まったく娯楽の類がなくて大丈夫なの?と心配になりますが、彼らにとっては勉強・学習・開発・進歩こそが最大の楽しみなのかなって思わされます。
ここに来る前は手持無沙汰になればすかさず各種タイムラインを開いて「何か面白いことないかなー」と怠惰に流されていた自分ですが、彼らを見て、そういうことも随分と減りました(物理的にアクセスできないという状況もあり。noteは開けます)。
キャンパスに咲く満開の紅梅
春雨(はるさめ)を待つとにしあらし我がやどの 若木(わかき)の梅“は”いまだふふめり 作者 藤原久須麻呂 のパロディー
遅咲きと信じ、頑張ります。
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