指導者目線と選手目線のすり合わせ
選手と指導者の関係も、現代では変わって生きている感じがしますが、まだまだ一昔のままと感じるチームもあります。
多くの選手と会話する中で選手が困っている事について自分なりの見解を述べさせていただきます。
指導者・選手の共通の目標は?
最終的な目標は、「勝つこと」だと思っています。
そのために必要な、技術・感性・知識など、ありとあらゆることに対して指導する多立場、指導を受ける立場というのが選手と指導者の関係だと理解しています。
その関係が、恐怖や政治的支配であることはあってはならないと思いますし、一方通行でも良くないと思っています。
選手は指導者の言う事を理解し、実践し、定着化するまで、時間がかかってしまうものですが、1日でも早く、1人でも多くの選手が、指導者の意図・思いを理解しチーム内で共有していくことが非常に重要です。
「こいつらはやらない・できない」
よく、指導者の方々で、「こいつらは言ってもできないからさ。」「いってもやらないからさ。」といった発言を受ける事があります。
できない、やらない。指導者の方からすれば、確かに「何度も言ってんだろ」というお気持ちになる部分も理解し、お察しするところもあるにはあるのですが、「できない・やらない」のはなぜで、どうしたらできる様になるのか?という観点でのご指導はもっとあっても良いのかと感じています。
もちろん、同じことを何度も言わないとできない。という意味合いだとは思いますし、本心ではないのも理解はしています。それでもできるまで、口酸っぱく言い続けるしかないということですね。。。
私の大学時代の恩師が、
「できるまで、言う。」
「やれるまで何度でも同じことを言う。」
とおっしゃり、本当に毎日毎日、繰り返し同じ話をしていただきました。(申し訳ない)
選手も一人でき、二人でき、五人でき、十人でき・・・と次第にできるメンバーが多くなる。
できる選手が多くなることで、チーム全体に浸透する事を実体験として経験しました。
「自ら気付け・考えればわかるだろ」 ではわからない。
特に小学生、中学生の指導現場で、「自ら気付け・考えればわかるだろ」これらの指導をされるケースが多々見られます。
選手と話をしたときに出てくるのは、「何をしたらいいのかわからない」「何をどこまでしていいのかわからない」という意見。
確かにそうだよね。と思ってしまいました。
できる限り、具体的なアクションを明示してあげる事が重要だと感じます。
例えば
「バッティング練習の時は、空いている選手は後ろでティーを打つ」
「空いている選手は走塁練習でスタート・打球判断練習をする」
「外野ノックが終わり、内野が受けている時は、見ているだけでなく、外野もごろ捕球をやるぞ」など。
こういう話をしたときに、大体の選手が(小・中学生)「えっ、良いんですか?」という反応をします。
見ていることが大切な時もあれば、ただ立って話している無駄な時間もあり、そこの判断ができないこともあるので、指導者の方から一声かけてあげれば、スムーズかなと思います。
最後に
私の好きなワンフレーズ。(トヨタの労使交渉で豊田前社長が話をされた時の内容)
ボスは 私 という
リーダーは 私たち という
ボスは 失敗の責任を負わせる
リーダーは 黙って処理する
ボスは やり方を胸に秘める
リーダーは やり方を教える
ボスは 仕事を苦役に変える
リーダーは 仕事をゲームに変える
ボスは やれと命令する
リーダーは やろうという
野球界の先輩方が、今未来の少年少女に指導していると思いますので、
ぜひ”ボス”ではなく、”リーダー”として次世代のメンバーを育てていただければと思います。
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