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観光業という業種はなくなるかも!?街づくり計画で気づいたこと。

以前、沖縄フルーツランドで行われている「街づくり計画」について書きました。

日本国内の観光は、旅行会社が募集する「団体旅行」から始まり、その後「個人旅行」へと推移していきます。
その後、海外からのインバウンドも始まりました。

さて、それに伴い「観光客の訪れる場所」に、ある変化が起きました。
「観光施設」から「街(地域)」へと広がっていったのです。

まず、「団体旅行」時代は、バスコースは決まっていることから、ほぼ観光関連施設の周遊でした。

この頃は、観光施設と街の間には大きな「壁」がありました。

しかし、個人旅行に移り変わり、目的地を自由に決定できる事から、観光施設以外にも立ち寄るようになったのです。
街のそば屋さんやパン屋さんやスーパーなどなど。

つまり、観光業における「観光と街の壁」が無くなったのです。

さて、私達観光施設側にとってみると、それは集客の減少に繋がります。
街が競争相手になってしまったのです。

その対策として、「より良い施設の創り込みを、新しい商品を、広告の強化で集客を・・・」と色々考えましたが、結局、街との競争にしかなりません。

根本的な解決方法を考えた結果、
「街からお客様を引き戻すのではなく、私達こそ壁を超え、街になろう」
と考えました。

これが2022年からスタートした「街づくり計画」に繋がります。

具体的には、フルーツランドの建物の1階部分を開放して、色々な店舗に入店いただきました。
現在では17店舗が入店し、観光客や地元の方も多く訪れる場所となっております。

さて、その推移を見ていて、気づいたことがありました。

「観光業という業種は、おそらく、なくなる」ということです。
観光業という「括り」もいりません。

「街の魅力」そのものが観光客を呼び込むものになっていくはずです。
つまり、大事なことは「街づくり」です。

住んでいる方々が、それぞれの得意なこと、好きなことを仕事にしていく。
パンでもスイーツなどの飲食も良いし、沖縄のあらゆる文化、空手や三味線や島唄なども大きな魅力になります。
様々な人々の熱量が集まり、素敵な街になっていく。
そこに観光客が訪れる。
シンプルにそうなっていくはずです。

私達も自分達が面白いものをどんどん造っていき、街の魅力の一つとなるよう頑張ってまいります。

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