コンドルとワシが一緒に空を飛ぶところ

２つの世界が融合するポイントが知りたい。
強烈な想いでした。

コンドルとは、南米のアマゾンに住む、
自然と調和した先住民族の人々のことです。
そして、ワシとは、
思考と科学を極めた私達の文明のこと。

一緒に空を飛ぶとは
２つの文明が融合して
新しい次元に生きるという意味です。

南米のアマゾンには、
まだまだ多くの先住民族が暮らしています。
その多くの部族に伝わるのが
「コンドルとワシ」の伝説です。

彼らの伝説では、
昔、人は一つの種族でした。
それがあるとき、
自然との調和を大切にするコンドル族と、
思考や科学を好んだワシ族に別れてしまいました。

２つの種族は別々に進化しました。
でも、あるとき２つの種族は、
どちらも滅亡の危機に陥ったのです。

コンドル族は、物理的な欠乏で、
ワシ族は、自滅的な危機からです。
そして、それは、
ちょうど現在のことだそうです。

この後、２つの種族は、
お互いを認めあい、
ふたつの種族の融合により、
新しい人類として生まれ変わります。
大いなる繁栄を謳歌するのです。

僕は、このお話を、
エクアドルの熱帯雨林ジャングルの
真っ只中で聞きました。

アマゾンの先住民アチュアル族の村からの
帰り道で、ダニエル・クーパーマンという
エクアドル人から教わりました。

ダニエルは、お父さんの代からのガイドです。
アチュアル族の保護団体のメンバーで
その団体を設立する切っ掛けを作った人でもあります。

ダニエルから、このアマゾンに伝わる伝説を聞いた時に、
僕は人類に対して大きな希望をもらいました。
でも、疑問も。

２つの文明の融合ポイントはどこだろう？

現代人の価値観と、ジャングルで
暮らす人々の価値観には大きな隔たりがあります。

スマホ、コンビニ、自動車を使いこなす現代人。
タランチュラ、毒蛇、ジャガーが住むジャングルで
生きることが出来る先住民。
その２つが融合することは
可能なのでしょうか？

僕は、強烈にその融合ポイントが
知りたいと思いました。
この想いが、南米アマゾン以降の旅を生みだしたのです。

僕の次の本は、
このあたりから入りたいと思っています。
みなさんも、
このポイントってどこか知りたいと思いませんか？

人類の次のステージ。

こちらの文明の人が
スマホを捨てることは出来ないでしょう。
また、ジャングルの人々が、
すぐにスマホを持ち出すのは危険です。
種族のアイデンティティがなくなり
何千年もジャングルで生き続けた
コミュニティーが崩壊するかもしれません。

どこが
安全で繁栄のある
ランディングポイントなのでしょうか？

きっとその答えはあります。

僕が旅して考えたことを一冊の本にまとめますね。
（写真の黄色い服の人がダニエルです）


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