ヒロ カズマ - Kazuma Hiro -
代々続く『家』には、さまざまな葛藤があります。まわりからは良いように観られても、実はそのポジションにいないと分からないような不安や不自由さがあります。このマガジンでは、そんな代々続くような『家』に関わる人々のことを中心に記事を書いています。
2017年夏 北極圏の思い出より〜 グリーンランド2つ目の街は イルリサット。 グリーンランドで3番めに大きな街です。 人口は4000人。 北緯69度です。 イルリサットも、漁業の街。 港にはカラフルに彩られた船、 ずんぐりむっくりな船、 大きな船、プレジャーボートなど様々な船が 停泊していて、とても賑わっていました。 街から3キロほど海岸線を歩くと 丘の上から世界遺産に登録された イルリサット氷河を観ることが出来ます。 まさに氷で出来た河。 大きな氷の山が地平線のか
〜2017年 北極圏の思い出より〜 グリーンランドでは 2つの街を訪れました。 まずは、 グリーンランドで 2番目に大きな街シシミウト。 北緯66度59分です。 首都ヌークから300キロ北で 人口は、5500人。 住人のほとんどがイヌイットです。 この街には、大型船も接岸できる港があり 母船を直接接岸して上陸するという スタイルがとれました。 漁業が主力の産業で、 日本にも沢山 エビを輸出しています。 地元の女性が、 街を案内してくれました。 街のサイズは小さくて
〜2017年夏 旅の記憶〜 フィヨルドを抜け グリーンランド西岸を 北上します。 船の中にいると、カリブ海や地中海でも 走っているかのような感覚になりますが、 一歩船の外にでると 氷山が流れる 北極圏の景色が広がります。 極地観光船の各船室には TVモニターが設置されていて 24時間、休むことなく ドキュメンタリーが流されています。 北極に関するものが多く なかでも有名な動物学者 ディビッド・アッテンボローが ガイドするBBC制作「プラネットアース」は 何度も放映され
〜2017年夏 旅の記憶から〜 船でグリーンランド西海岸を北上します。 北へ行けば行くほど、巨大な氷山が 流れていきます。 氷山が出来る場所は この地球上でおもに二箇所。 一つは、グリーンランドで、 もう一つは、南極です。 また形状もこの二つは違っていて グリーンランドの氷山は三角形、 南極の氷山は四角形をしています。 グリーンランドの氷山は、 内陸部からフィヨルド(谷)を 数千年もかけて流れてきます。 谷の形状は、三角形ですから それに合わせて、三角形の 氷山がで
〜2017年夏 旅の記憶から〜 アマゾンの旅から1年後の夏。 ニコルさんの誘いにより 僕は北極圏に旅経ちました。 北極圏とは、北緯66度以北の 地域を言います。 (正確には北緯66度33分以北) なぜ66度なのかというと 地球の自転に関係します。 地球の自転軸は、太陽に対して 23.4度、傾います。 そのため、北緯66度以北には、 一日中、太陽が沈まない白夜と ずっと太陽が昇らない極夜が 存在することになります。 この白夜と極夜がある地域全部を 北極圏と言います。 陸
インドの次に向かったのは、 赤道とは真反対の場所です。 でも、そのお話の前に、 日本の森の現状を紹介しましょう。 僕にこのことを教えてくれたのは 作家でナチュラリストの C・W・ニコルさんです。 アマゾンに行く一ヶ月前のことでした。 ある高貴な方から、 ニコルさんを紹介していただきました。 ニコルさんは、長野県の黒姫高原に 「C・W・ニコル アファンの森財団」という 森を蘇らせる財団を創設されています。 そのアファンの森を、 ニコルさんご自身が 案内してくれたり、 近
チェンナイに戻ってからも 預言書の指示は続きます。 寺院で護摩焚きを行い 惑星の神様をお祭りしなさいと。 護摩焚きは、日本の山伏や 密教で行われていますが もともとは、インドが起源です。 ホーマ(供物を捧げる)という サンスクリット語から 護摩と音訳されました。 チェンナイから車で 2時間ぐらいの寺院に 僕のため護摩焚きセットが 用意されていました。 お坊さんのアシストのもと、 1m四方の護摩壇に 護摩木を焚いていきます。 お供え物として、食べ物 フルーツ、様々な種子
ガンジス川の沐浴を終えた僕は、 デリーからチェンナイに飛びました。 そこから、車に乗り換えて まずは、3つのお寺を巡ります。 それぞれが、数百キロ離れているので 参拝以外の時間は、車の移動です。 お寺に着くと デリーで買った白装束に着替え ガイドに用意してもらった フルーツを神前にお供えします。 面白いのは、毎回、 ココナッツの実を供えるのですが、 御神体には、ココナッツを割って 中のココナッツジュースを 掛けるのが儀礼なのです。 虫が集まってこないのか ちょっと心配
アガスティアの葉には 過去世のカルマを 浄化する方法が書かれています。 インド各地を巡って 祈りを捧げたり 奉仕したりします。 人によってメニューや 順番が変わります。 僕の場合、最初に ガンジス川で沐浴してから 南インドに行き 5つのお寺を巡ります。 そこから、孤児院に行き食事を恵み、 街で貧しい女性に着物をプレゼントします。 最後にまた、お寺に行き 護摩焚きをして終了です。 この行程や作法が、 13枚目のアガスティアの葉に 細かく指示されていました。 僕は過去世の
アマゾン川は、世界最大級の川です。 支流もすべて足すと、 約5万キロの長さになります。 また、なぜアマゾン川が くねくね蛇行しているかと言うと、 それは南米大陸の構造が影響しているからです。 南米大陸の西岸にあるアンデス山脈は、 標高が6000mもある高い山脈です。 一方の、その東側に広がるアマゾン盆地は 標高差がほとんどなく 大西洋までほぼ真っ平らな大地が広がります。 そのため、アマゾン川は蛇行し あらゆる方向に流れていきます。 ちなみに、アマゾン盆地は オーストラリ
2つの世界の融合点をしりたい。 そう願ったのが2016年の秋。 最初のメッセージが来たのは 翌年の春でした。 Facebookを、あけると 何度も何度も しつこいぐらい 4年前に書いた 同じ記事が出てくるのです。 その記事は、 以前に行ったインドの特別な旅に 関して書いたものでした。 内容は、「アガスティアの葉」。 インドの不思議な預言書のことです。 「アガスティアの葉」は、 5000年前の聖者アガスティアが 書いたと言われる預言書で、 その葉(預言書)を見に来たひ
アチュアル族の村を離れるとき ガイドのダニエルから 例の『コンドルとワシ』の話を聞きました。 このころには、アチュアル族が どのような種族で どのようなメンタリティを もって生きているのかが おぼろげながら分かってきました。 アマゾンに入る前は、 (いまでは、とても恥ずかしいのですが 槍でも持っているかと 思っていたところもありました) アチュアル族は、もっと暴力的で 野生そのものの人々で お話もあまりできないんじゃないかと 思っていました。 あんなにも、叡智に溢れ
8時間、ジャングルを歩いて シャーマンが、 僕達に会いに来てくれました。 ジャングルを歩くと分かりますが 道標はありません。 (僕達には分からなくて 彼らにだけ分かるサインが ありそうですが) ずっと緑が続きます。 誰かが通ったであろう 道(トレイル)はあります。 でも、緑の力が圧倒的に強いのがジャングルです。 時には、その道もなくなったりすることでしょう。 そんなところを わざわざ来てくれました。 どの先住民族にも シャーマンがいます。 北米大陸のネイティブアメ
ジャングルでの一日は とても早く始まります。 空が白み始めるまえから 鳥たちが目覚めるからです。 まずどこかの鳥が 鳴き出します。 すると、それに呼応して 森の反対側で 誰かが(なにかが)答えます。 そして、また反対側で、 さらに、また反対側で・・・ いつの間にか 森全体で大合唱です。 鳥も猿も動物たちも 生きていることを喜んでいるみたいに 声を上げます。 中にはサイレンみたいな雄叫びを上げる 生き物もいます。 アチュアル族のひとたちも 同じように空が明るくなる前に 起
ティンカスロッジは、 外部のひとを泊めるためにある アチュアル族の宿泊施設です。 彼らが暮らしているのと 同じ創りになっています。 宿泊施設といっても 壁はありません。 屋根があるだけです。 床は、1mぐらいの高さがあって 蛇や虫から守ってくれます。 そこに、それぞれの ベッドスペースが有り ひとつひとつに、 蚊帳がかけられています。 この壁のない家では、 さっと見渡すと、みんなが 視界に入ります。 比較的広いエリアに ロッジは点在していて それを橋みたいな通路で
日本からアチュアル族の村に行くには、 まずエクアドルの首都キトに向かいます。 キトは、赤道直下の街。 アンデス山脈の麓にあり 標高は、2850mです。 そのため空港に降り立った瞬間から、 気圧の低さを体感することになります。 例えば、スーツケースを持って 小走りすると、 息が切れます。 高山病予防薬は必需品なのです。 アチュアル族に会うためには、 そのキトから、バスで一日かけて ジャングルの入り口の町プヨまで 移動しなければなりません。 このエクアドルの中南部にある