アマゾン川でスイミング
アマゾン川は、世界最大級の川です。
支流もすべて足すと、
約5万キロの長さになります。
また、なぜアマゾン川が
くねくね蛇行しているかと言うと、
それは南米大陸の構造が影響しているからです。
南米大陸の西岸にあるアンデス山脈は、
標高が6000mもある高い山脈です。
一方の、その東側に広がるアマゾン盆地は
標高差がほとんどなく
大西洋までほぼ真っ平らな大地が広がります。
そのため、アマゾン川は蛇行し
あらゆる方向に流れていきます。
ちなみに、アマゾン盆地は
オーストラリア大陸と同じサイズで、
盆地の殆どの場所は、
アマゾン川の豊富な水を受け
熱帯雨林のジャングルが広がっています。
アチュアル族が暮らしているのは、
そのアマゾン川の源流近くです、
そのあたりの川の幅は、僕が観た範囲では
せいぜい1キロぐらいでした。
これが、大西洋に流れ込む
河口付近になると、アマゾン川の幅は
300キロから500キロあると言います。
(200キロの差は、真ん中にある島を
中洲ととるかどうかで変わってきます)
500キロと言うと、
東京ー大阪間に匹敵します。
アマゾン川が、どれほど巨大な川であるか
想像もつかないですね。
僕達がアマゾンを離れるまえに、
アマゾン川で泳ぐことが出来ました。
ボートで宿泊地の上流まで
連れて行ってもらい
そこから川にダイブします。
水着一枚の裸です。
そのままゆったりと
川の流れに身を任せ
2時間ちかく漂いながら、
宿泊地の桟橋まで流されていきます。
途中、淡水のイルカ
ピンクイルカの親子が
覗きに来ました。
その様子をドローンで
撮ってもらったりもしました。
僕達の行程を
ドキュメンタリー映画にするためです。
川から上がって、
ガイドのダニエルに
話しかけました。
「楽しかったよ、ダニエル。
ところで、ここには
ピラニアはいないんだね」
「いや、たくさんいるよ」
「えっ、それなのに
僕達を泳がせたの?」
「そうだよ。
ピラニアは、人を襲わないんだ。
ピラニアは、臆病な性質の魚で
自分よりも大きな獲物は襲わないんだ」
「えーーっ、でも
テレビでは、
噛み付いてたよ!」
「それは、お腹をわざとすかせた
ピラニアだよ。
川の中にいるピラニアは、
餌がたくさんあるので
わざわざ人を襲わないんだ。
でも、餌を与えないで
餓死寸前にしてやると
何にでも噛み付くよ」
「えっ、じゃあ
川の中のは安全なわけ?」
「そうだよ」
・・・・
(それでも・・・
なかには、こいつの足ちょっと
噛み付いてやれ。
なんてこと、ないんだろうか (*^^*) )
テレビや映画で持っている印象と
実際に現地で体験してみると、
全然違っていた
ということが多々あります。
テレビや映画は見る人を引きつけるために
演出をしています。
つまらないシーンはカットされ、
激しくて印象的なものに置き換えられています。
そのことを観ている僕達は忘れがちです。
ジャングルには、肉食獣は見かけないし
ピラニアも、人を襲いません。
この世界は、体験しないと分からないことだらけなのです。
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