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護摩焚きと孤児院

チェンナイに戻ってからも
預言書の指示は続きます。
寺院で護摩焚きを行い
惑星の神様をお祭りしなさいと。

護摩焚きは、日本の山伏や
密教で行われていますが
もともとは、インドが起源です。
ホーマ(供物を捧げる)という
サンスクリット語から
護摩と音訳されました。

チェンナイから車で
2時間ぐらいの寺院に
僕のため護摩焚きセットが
用意されていました。

お坊さんのアシストのもと、
1m四方の護摩壇に
護摩木を焚いていきます。

お供え物として、食べ物
フルーツ、様々な種子、
香辛料のようなものを
燃やしていきます。

1時間ぐらい焚いた後、
お堂の中にある
9つの惑星の神仏になにか油のような
液体を掛けていきます。

液体の掛け方、回り方を
お坊さんに指示されて
そのとおりに一つ一つ
丁寧に拝んでいきます。

こうして、護摩焚きも終え
インド縦断旅行の最終目的地である
孤児院に向かいます。

寺院から小一時間のところにある
孤児院に、お昼時のタイミングに
あわせて行きました。

その孤児院は、
7歳から15歳ぐらいの子どもたちが
40名ぐらいで暮らしています。

僕は、みんなに紹介されて
少しお話をしました。
そのあと、40人が、広間の縁に並んで座ります。

子どもたちの前に食器が並べられ、
そこに、僕が一人一人の前に移動しながら
ご飯を盛り付けて、おかずをもりつけ、
カレーをもりつけ、野菜をもりつけます。

4周も5周も回るので、かなりの重労働でした。
こうして、全員に盛り付けてから
一斉に食べ始めます。

食事が終わってから、
そこで働く8人の女性にも
服をプレゼントしました。

食事をご馳走すること
誰かにプレゼントすることは
純粋な喜びです。

以前、1000人のひとにランチを
ご馳走する「1000人ランチ」という
ことをしました。

身の回りの1000人に
ランチをご馳走したら
人生が、どんな風に
変化するのか体験してみたかったからです。

その結果、
純粋な喜びが人生に増えました。
そして、人生の局面が変化しました。
さらに、出会う人々が変化していったのです。

不思議なことですが、
自分に取り入れるという状態から、
まわりに放出するという状態にシフトすると
人生が大きく変化するのです。

その時の状態にあう人々と出会うし
世界に対する感じ方が変わるからです。

こうして、インドの旅は完結しました。

孤児院の子どもたちには癒やされましたが
この時点で、融合点は
はるか彼方に遠のいていきました。

インドの旅は、見たくない世界の
現実をまざまざと見せつけてくれたのです。
そして、一夜にして紙くずになってしまう
お金って何なんだ?ということも。

僕は、絶望感をたくさん感じて日本に
帰って行きました。

でも、このときは、まだこの絶望感の
続きがあることを知りませんでした。
僕は、このあとも世界の厳しい
現実を見ていくのです。

〜つづく


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