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ティンカスロッジは、
外部のひとを泊めるためにある
アチュアル族の宿泊施設です。
彼らが暮らしているのと
同じ創りになっています。

宿泊施設といっても
壁はありません。
屋根があるだけです。

床は、1mぐらいの高さがあって
蛇や虫から守ってくれます。

そこに、それぞれの
ベッドスペースが有り
ひとつひとつに、
蚊帳がかけられています。

この壁のない家では、

さっと見渡すと、みんなが
視界に入ります。

比較的広いエリアに
ロッジは点在していて
それを橋みたいな通路で繋いでいます。

距離があるので何をしているかまでは
見えないのですが
そこにいるのは分かります。

そんな環境で暮らしていると
不思議な感覚が育っていきます。

『繋がっている』という感覚です。

この特殊な感覚になっていたことが分かったのは、
この場所を離れたあとでした。

違うエリアのアチュアル族が
提供してくれている、
壁のあるロッジに移動した時です。

そのお部屋に入った瞬間、
強烈な分離感と孤独を感じたのです。

壁を隔てた向こう側には、
誰かがいるのは分かっていても
たった一人で寂しい(怖い)と
感じたのでした。

実際のアチュアル族が
暮らす家には壁はありません。
蚊帳もありません。
高床式にもなっていなくて
大地と接しながら暮らしています。

彼らの一体感や
所有感のなさ、
自然との繋がり感は、
この住居スタイルにも
関係がありそうです。

昔、日本ではフスマとショウジの文化でした。
そのときは、隣の部屋で眠っている
家族の寝息や気配を感じられたでしょう。
人と人との関係性を重んじる
日本文化は、このあたりに起因している
可能性があります。

一方の西洋では、
石やレンガの壁でした。
より独立性や独自性を育めたとも考えられます。

アチュアル族の壁のない生き方。
西洋文化の壁のある生き方。
その中間の、和の生き方。

融合点としては、
日本の伝統的な生き方が
参考になるのかもしれません。

実際に江戸時代の江戸に住む人々は
豊かに幸せに生きていたという
記録が残っているそうです。

(「逝きし世の面影」渡辺京二著という
 面白い本があります。当時来日した
 外国人の手記をまとめた本で、
 思った以上に江戸末期の日本人は
 明るく幸せだったみたいです。
 興味のある方は御覧ください)

ということで、
僕にとってのアチュアル族の村での滞在は、

「物理的な壁と精神的な壁は、
 リンクしている」

そのような体験でもあったのです。


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