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投資信託とETF(投資するならどっち?)

新NISAも始まり、日経平均も34年ぶりに高値を更新しました。
投資家が資産を増やし、資産を多様化するために利用できるツールは、さまざまなものがあると思います。
なかでも、初心者におすすめなのが、投資信託とETF(上場投資信託)。
これらの二つはそれぞれ異なる特徴とメリットを持っています。
今回は、投資信託とETFの違いについてアウトプットをし、どちらがあなたの投資目標に適しているかについて考えていこうと思います。


投資信託とは

投資信託は、複数の投資家が資金を出し合い、プロのファンドマネージャーによって運用され、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品です。
運用チームは市場の状況や経済の動向を分析し、資産を適切に分散させてリターンを追求します。
これにより、投資家は相対的に小額の資金で、広くポートフォリオに分散投資することができます。
投資信託の性質上、運用成績は市場の変動に左右され、時には損失を生じることもあります。
重要なのは、投資信託は元本が保証されていないという点です。
つまり、投資した額が増えることもあれば、減ることもあります。
これは銀行の預金とは異なりますので、リスクを理解した上で投資する必要があります。

ETFとは

ETFは、証券取引所で上場され、一般の投資家が株式市場で取引できるようになっています。
投資対象は株価指数、商品価格、国債、株式など多岐にわたり、様々なETFが存在します。

ETFとは、「Exchange Traded」という名前の通り、株式市場で取引される投資信託のことです。
ETFの運用会社は、指数などに連動する資産を運用します。
例えば、TOPIXに連動するETFはTOPIX銘柄を保有します。
投資家はETFの株式を購入し、保有することでそのETFが保有する資産に分散投資することができます。

運用形態の違い

投資信託
投資信託は、信託銀行や投資顧問会社によって管理され、ファンドマネージャーが資産の運用を担当します。
基本的には、投資信託は定期的に公に価格が算出され、投資家が購入や償還することが可能です。
ETF
ETFは、証券取引所で上場しており、株式のように市場で取引されます。
ETFの価格は市場需要と供給によって決まり、投資家は株式市場のように取引時間内に購入や売却ができます。

投資対象の違い

投資信託
投資信託は、株式、債券、不動産などの異なる資産クラスに分散投資することができます。
また、特定のテーマや戦略に基づいたファンドも存在します。
ETF
ETFも同様に複数の資産クラスに投資できますが、一般的には特定の指数やセクターをトラッキングすることが多いです。
例えば、S&P 500指数をトラッキングするETFなどがあります。

取引コストと手数料

投資信託
投資信託の購入には手数料がかかることがあり、一部のファンドは償還手数料も設定されています。
主に、購入時手数料、信託報酬、監査報酬、売買委託手数料、信託財産留保額です。
購入時手数料がない「ノーロード」というものもありますが、信託報酬の水準は異なります。
また、一定の投資額未満では購入が難しいこともあります。

ETF
ETFの取引は通常株式市場で行われるため、株式取引と同様の手数料が発生します。
主に、購入時・売却時の売買手数料、信託報酬、監査費用、指数の商標使用料、上場費用、株式の売買に伴う費用等があります。
一般的に購入時の手数料や保有期間中の信託報酬は比較的低いです。
ただし、一部の証券会社では無料で取引できるETFも存在します。

税金の扱い

投資信託
投資信託の売却時にはキャピタルゲインが発生し、課税の対象となります。ただし、分配型の投資信託は年に数回、配当金が支払われるため、その都度課税が行われます。
ETF
ETFの売却時にもキャピタルゲインが発生しますが、一般的には分配が少ないため、税金の発生頻度が低いと言えます。

まとめ

選択は個々の投資目的やスタイルによります。
ETFは取引の柔軟性と低コストが特徴で、一方で投資信託は多様な商品と運用スタイルが利用できます。
投資家は自身の目標やリスク許容度に応じて、どちらが最適かを検討することが重要です。

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