Citizenの上に立つAthlete 統合完成版
夏季オリンピック東京大会は大詰めを迎えている。COVID-19禍が深刻化する中、事実上、強行開催されたこの大会は、いったい何をもたらしたのであろうか。政府が発出した非常事態宣言は、防疫、公衆衛生を最優先し、Citizenの基本的権利を制約する。しかし、オリンピック参加Athleteは、宣言下でも権利行使の自由を保障された。彼らは、特権を付与されたのである。Athleteは、Citizenの上に立つ。社会の階層化を推し進めるこの不条理こそが、東京大会の実相ではないか。
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