Ito Hiroaki

伊藤裕顕 岩手県北上市在住 自称無所属記者

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最近の記事

第4次メディア革命の展望 混沌と無秩序がもたらすもの

 メディア・コミュニケーション発達史では、3つの重要な出来事を「革命」と位置づける。ひとつは、15世紀半ば、活版印刷の実用化、普及による階級社会の転換、資本主義経済の萌芽である。書物の大量複製、流通が実現、中下層階級の啓蒙とともに、経済構造変革へと結びついた。これが「第1次メディア革命」「印刷革命」である。  次に、19世紀半ば、電信技術を応用した、情報伝達における輸送と通信の分離、その発展形、ラジオの普及によって生じた、通信と放送の分離である。無線電気通信技術の実用化によっ

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    • 大谷翔平氏は公人となって、自民党不祥事を覆い隠し、災害被害者を消し去る。

      大谷翔平氏は、野球選手の領域を超え、もはや不可侵の存在となっている。誰も氏を批判できない。誰も氏に無関心ではいられない。それはまた、「権力化」とも言い換えられる。 ひとつの「権力」が他の「権力」と結託すれば、不可侵性は一層強固なものとなる。今、腐敗も露わな政治権力が、権力者大谷氏の求心力を利用しようと躍起である。大谷氏が醸し出す好感によって、自らの汚れを覆い隠そうというのだ。まさにSports Washing。大谷氏はその最強ツールとなっている。最近では、結婚という慶事が、政

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      • STARも容赦しないAIとプライベートジェット機を嫌悪する私の意気投合

         貧乏人の私は、築39年3部屋家賃月額48,000円の一戸建住宅に今年90歳となる老母と住む。北国に暮らすが、今冬は雪がほとんど積もらない。例年であれば、積雪10cm~20cmほどなのに。経験したことのない暖冬だ。地球規模の気候温暖化を体感する。  それゆえ、今から夏の到来が怖い。エアコンが1台しかないからだ。老母の部屋にのみ設置している。64歳になる私は、(外出が多いこともあり)自室に冷風機を置き、暑さを凌いでいた。しかし、昨夏の猛暑、朝夜でも気温が下がらない不快な暑さには

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        • 日本代表、大谷翔平という不可侵の権力あるいはSports Washing最強のツール

           2023年6月のこと。  東日本大震災被災地岩手県釜石市在住、大津波により全財産を失った知人が肩を落とし、力なくつぶやいた。  「キクチユーセイとかいう野球選手が億単位の給料貰っていると聞いて驚いたら、オータニショーヘイという選手はその何倍も貰っているそうだ。俺は食べるのがやっとの生活なのに、野球が上手いだけで、何億、何十億も貰えるなんて世の中間違っている」  同感である。プロスポーツのスターに応分の報酬を支払うことは妥当性を持つ。それにしても彼らの年俸は高すぎる。法外とい

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        • 第4次メディア革命の展望 混沌と無秩序がもたらすもの

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        • 大谷翔平氏は公人となって、自民党不祥事を覆い隠し、災害被害者を消し去る。

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        • STARも容赦しないAIとプライベートジェット機を嫌悪する私の意気投合

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        • 日本代表、大谷翔平という不可侵の権力あるいはSports Washing最強のツール

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          「ピッチの上では平等」か?スポーツの背後にあるもの

          FIFAワールドカップカタール大会が始まった。私はサッカー競技が好きなので(最上位ではない)、それなりに楽しんでいる。スポーツくじWINNER日本対ドイツ戦を1口(200円)購入し、2対1での日本勝利を的中させもした(当選払戻見込み1,240円)。 しかし、(相当数を占める)サッカーへの関心が薄い日本国民は、ワールドカップに困惑しているのではないか(私はまだ誰ともワールドカップについて会話していない。周囲に関心を持つ人がいないのだ)。それどころか、恐怖心さえ覚えているのではな

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          「ピッチの上では平等」か?スポーツの背後にあるもの

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          ボーナス150万円確保のため、貧困層は電気料金高騰に苦しめられる

          果てしない値上げに苦しむ、貧困層の私たち。これから冬に向かうというのに、電気、灯油、ガスは高騰の一途である。生活維持のため、暖房費節約も視野に入れざるをえない。しかし、北国に住む私たちが、暖房を我慢したらどうなるのか。生活維持のため「凍死」してしまうのではないか?公共性が高いエネルギー企業の苛烈な値上げ攻勢、中でも電力企業の情け容赦ない「仕打ち」に、貧乏人は怯えている。

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          ボーナス150万円確保のため、貧困層は電気料金高騰に苦しめられる

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          夏季オリンピック東京2020大会とは何だったのか?~東北大学全学教育講義ノートから2~

          1年前の今日、夏季オリンピック東京2020大会開会式が行われた。 事実上の無観客、強行開催に踏み切った大会を全否定する意図はない。私も、観客として競技観戦を楽しみにしていた。フィールドホッケー男子(とハンドボール女子のチケットを入手しており(好カードだったので無念である)、最後まで観戦の可能性を探った。COVID-19ワクチン接種を1回でも受けておきたいと、大規模接種会場のキャンセル待ちもした。しかし、望みはかなわなかった。その分、冷徹に大会を観察することができたかもしれない

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          夏季オリンピック東京2020大会とは何だったのか?~東北大学全学教育講義ノートから2~

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          夏季オリンピック東京2020大会とは何だったのか?~東北大学全学教育講義ノートから1~

          夏季オリンピック東京2020大会開催から1年が経つ。COVID-19禍の中、1年延期の上、大半の会場を無観客とし、強行開催に踏み切った「異例の大会」である。「異例の大会」は、オリンピックの「異常、異型」を顕在化した。民主主義システムから外れた、特権階級ともいうべき、役員、選手による商業イベントであることを、(今更ながら)私たちは思い知らされた。 2022年6月、大会組織委員会は「公式報告書(OFFICIAL REPORT)」を公表。大会の特色として、「コロナ禍での開催となった

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          夏季オリンピック東京2020大会とは何だったのか?~東北大学全学教育講義ノートから1~

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          今こそ、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの声を聞け。

           ロシア連邦のウクライナ国侵略から2か月が経過した。独裁者が主導する暴虐行為は、全く終りが見えない。もはや、ウクライナ征圧ではなく、「戦争そのものが目的」と化しているように感じる。この侵略戦争を終結させるのは、結局、ロシア国民の覚醒と勇気ではないか。彼らが、権威主義、国家主義の歪みを感じ取り(実はとうに感じているのだろうが)、言論と団結で独裁政治を打倒する時、侵略は終わるのだと思う。逆に言うと、彼らが沈黙、服従し続ける限り、侵略は続く。  日本のメディアは、この2か月、代わり

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          今こそ、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの声を聞け。

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          Citizenの上に立つAthlete 統合完成版

          夏季オリンピック東京大会は大詰めを迎えている。COVID-19禍が深刻化する中、事実上、強行開催されたこの大会は、いったい何をもたらしたのであろうか。政府が発出した非常事態宣言は、防疫、公衆衛生を最優先し、Citizenの基本的権利を制約する。しかし、オリンピック参加Athleteは、宣言下でも権利行使の自由を保障された。彼らは、特権を付与されたのである。Athleteは、Citizenの上に立つ。社会の階層化を推し進めるこの不条理こそが、東京大会の実相ではないか。

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          Citizenの上に立つAthlete PART3

          一般国民に優先して、COVID-19ワクチン接種を受けた夏季オリンピック東京大会出場のAthlete。彼らは、オリンピック出場に至るまで、際限なく特権を付与されてきた。その実相を批判的に論考する。

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          Citizenの上に立つAthlete PART2

          私はAthleteを応援しない。私はCitizenを応援する。 「緊急事態宣言下でもオリンピックを開催するのか?」「答えはYESだ」IOC幹部の発言が現実となった。第32回夏季オリンピック東京大会は、緊急事態宣言が発出された最中、防疫、公衆衛生上の懸念を半ば無視する形で強行されている。それ自体、極めて問題だが、緊急事態宣言下の開催には、もう一つ重大な問題がある。

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          Citizenの上に立つAthlete PART1

          私はAthleteを応援しない。私はCitizenを応援する。

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          「震災前よりいい街にする」呪縛の10年

           2021年3月11日木曜日。東日本大震災発生から10年となった。  震災被災地岩手県釜石市(かまいしし)に、かつて5年余居住した私は、多くの友人、知人がいる。一方で、大津波により、10人以上の親しい人々を失った。以来、同市と隣町上閉伊郡大槌町(おおつちちょう)の変遷を、映像に記録し続ける。  釜石市も大槌町も、震災前と風景が一変した。膨大な量の土砂を積み上げ、コンクリートで固め尽くした人工地盤の上に、鉄骨構造の建造物を建てる。街は整然とし、「復興しました」感が横溢する。しか

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          「震災前よりいい街にする」呪縛の10年

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          首領退場でも変わりようがない日本国スポーツムラの限界

          日本国に、オリンピック・パラリンピック競技大会開催の資質はあるのか?オリンピック憲章を軽視した発言で、スポーツ界の首領、森喜朗氏は退場に追い込まれた。それで、何が変わるのか?変わらないであろう。変わりようがないのである。日本スポーツ界の限界を、社会思想と照らし合わせ、読み解く。

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          首領退場でも変わりようがない日本国スポーツムラの限界

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          世界に恥をふりまくオリンピックから収益を得る欺瞞

          オリンピック憲章、オリンピズムの根本原則6は、「オリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会的な出身、財産、出自やその他の身分などの理由による、いかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない」(The enjoyment of the rights and freedoms set forth in this Olympic Charter shall be secured w

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