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168.高校訪問②関心があるのは…

(今回は図書室をお借りした)

任地の高校(2校目)を訪問しました。
目的は前回と同様、啓発の活動の勧誘です。
加えて、施設の未利用者層にも、異文化に触れる・考える機会になればと思い、校長先生に許可を頂き発表させて頂きました。

※内容は以前の記事にあります。

施設を未利用の参加者も多く、参加に興味を持ってくれた子が居たので良かったです。

その後、ある参加者から個人的に宗教の質問がありました。

「なぜ仏教を選んだのか」(何故イスラムを知る前に選んだのか、というニュアンス)
「あなたの神は何か」「優れているのか」

という内容で、「イスラムの方が素晴らしいのに何故ムスリムにならないのか」という含意を感じました。

チュニジアで暮らしていると、初対面であってもこの手の質問に装った勧誘に度々出会します。

この対応は昨年にも書いたので、今回はその補足です。

まず、多くの人と話して分かったのは、彼らは「よかれと思って」やっていると言うことです。

「イスラム教は素晴らしい宗教。私の友であるあなたにも、その世界の一部になってほしい」という思いで勧誘しています。
あなたを大切に思うからこそ誘う(どうでも良い人には声をかけない)、というのが彼らの理屈です。

この勧誘は彼らの価値観、文化とも言えるので、余所者の私がやめて下さいと言うことは困難です。

関係を壊さないためにも慎重に言葉は選ぶべきですが、とはいえ彼らはあいまいな返事を受け付けません。

そのため、誘いに感謝しつつも「今で十分幸せ」「異なる価値観を持つ人がいることを尊重してほしい」ということを伝えた方が良いと思います。

コーランにも、信教の自由は記されているので、彼らは理解してくれます(しない場合、大人で理解ある第三者を挟んだ方が良い)。

青少年は発達途上の時期なので、自分と異なる人に特異・敵対的な目を向けがちなのですが、だからこそ一歩引いた冷静な対応が重要と考えています。

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