れきし寓話
お父さんが子供の読む歴史のおはなしをまとめています。読み聞かせはしたいけど、よいコンテンツがないとお悩みのお父さん向けに作ってみました。古代西洋史から東洋史を対象に特定の人物に焦点をあて、たんなる起こったできごとをトレースするのではなく、その時代に生きた人物からどんなことが学べるのかに焦点をあてて、寓話としてお話をすすめていきます。 その話のテーマについてはハッシュタグに記載していますのでお好きなテーマを選んでぜひお子さんに読み聞かせをしてあげてください。
いまから250年ほどむかし、オーストリアという国に、マリー・アントワネットというお姫様がおりました。 マリーはハプスブルグ家というオーストリアのお姫様でしたが、自由でのびのびとしたふんいきの家でそだてられました。 「おかあさま、今日はみんなでげきをしてあそびましょう」 「あしたはみんなでピクニックに行きましょう」 マリーはきょうだいも多く、家族で楽しいくらしを送っていました。 そしてとても美しい女の子だったのです。 あるときお母さんのマリア・テレジアの誕生日の日のこと
ニコライ2世 昔々ロシアと言う国に1人の王様がいました。 名前をニコライ2世といいました。 ニコライ2世はとても家族を大事にする王様で4人の娘と奥さんに囲まれて家族皆で幸せに暮らしていました。 けれどもニコライ2世にはとても大きななやみがありました。 それはこのこのころロシアでは王様のめいれいではなく自分たちで国のことを決めたいという人たちがとても増えていたのです。 「さいきん、国民は私の言うことをきかなくなっている。。」 ニコライ2世はこのことでとても悩んでんで
アルフレッド・ノーベル いまからおよそ180年前、スウェーデンのストックホルムというまちに、アルフレッド・ノーベルという男の子が産まれました。 そのころアルフレッドのお父さんはたてものをつくるしごとと、もうひとつ、いろいろなものを発明する「発明家」という2つのしごとをしていました。 けれどもアルフレッドの家はとても貧しく、まいにち食事をするお金にも困っていました。アルフレッドには7人の兄弟がいましたが、兄弟がびょうきになってもびょういんへ行くお金もなく、食べ物も買うこと
信玄と謙信 むかしむかし、今から500年ほどむかし。 日本にはふたりのつよい殿さまがおりました。 ひとりは、甲斐(いまの山梨県)の武田信玄(たけだ しんげん)。 もうひとりは、越後(いまの新潟県)の上杉謙信(うえすぎ けんしん) です。 このころの日本には、たくさんの殿さまがいて、それぞれ自分の国を守っていました。 殿さまたちはみんな、 「とちをひろげて、おれの国をゆたかにするぞ!」 「となりのくにをおれのものにしてやる」 とかんがえていました。 戦ってほかの国
項羽と劉邦むかしむかし、いまから2200年ほどむかし、中国に二人の若者がおりました。 ひとりを劉邦(りゅうほう) もうひとりを項羽(こうう)といいました。 劉邦は中国の沛(はい)というまちに生まれ、べんきょうもせず、しごともせず、まいにちまいにちあそんでくらしていました。 でも、劉邦にはたくさんのともだちがいたのでした。 劉邦はともだちとまいにちたのしくあそんでくらすのがすきなわかものでした。 いっぽう、項羽のほうはとてもゆいしょただしいお家に生まれた若者で、ちから