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能力開発の5段階を登らない人

能力開発の5段階というのは、
知る、わかる、行う、出来る、分かち合う の5段階のことである。
最初は知ることから始まり、知っただけではだめで、それを理解する。まずこの段階で成長を止める人がいる。知っていても実際に行わなければ、知らないのと何ら変わりはない。習慣化しないから、習慣の壁と呼ばれている。

そしてその壁を突破して、実際に行ってみるとうまくいかないことも多い。何度か続けているうちに上手くできるようになる。
ここでまた止まってしまう人も多い。自分ができればそれでいいと思う人と、それを他者に伝えていく人の違いがここに生じる。自分だけで留まってしまうから自我の壁と呼ばれている。

この自我の壁を突破して果実を分かち合える人こそが真のリーダー、真の成功者、ということになる。

私は選択理論心理学について、知り、わかり、実際に使ってみて、効果を実感し、周囲に伝えることも始めた。もちろん完全に理解しているわけでも、完全に実践できているわけでもないが、完全になるまで待つのではなく、不完全でも分かち合いを始めている。実際その方が公共の利益に資すると思っているからだ。

ところで私の知り合いに、2級にまで合格しているのに、使ってない人がいることに気づいた。知る・わかるで留まっているのだ。

2級はかなり実践的な質問も出てくるので、実際に現場で選択理論を使っていないと正答するのは難しい。だが、合格することだけが目的であれば、過去問の模範解答を暗記しておけば合格は出来るのかもしれない。
だから合格できても使っていない人が一定程度存在するだろう。

選択理論的に言えば、その人は選択理論を実践せず外的コントロールの世界観にとどまることで、満たしている欲求があるはずだ。それが何かは私の予断を許さない。
更に選択理論的には、人に情報を与えることはできても、それを受け取るかどうかはその人次第だ。

これは確率論だ。100人につたえて受け取る人は80人くらいだろう、実践できるようになるのは40人くらいだろう。そして分かち合えるまでに体得するのは10人くらいでないか。

普及活動そのものが確率論なのかもしれない。とにかくできるだけ多くの人に伝えることと、行動変容を起こしてもらえるための「伝える技術」を磨いていくことに尽きる。

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