音読で英語が伸びる科学的根拠、ありました🤔
SNSの英語クラスタでは、英語学習の際の「音読」の重要性がよく強調されます。英語音読に関してはさまざまな書籍も出版され、英語習得において「音読するのは当たり前だよね」という風潮がでできているように感じ、とても良いことだなと思います。
そんな音読に、果たして「科学的根拠はあるのか?」ということなんですが、これはバッチリあります。しっかりと実践研究がなされて、対照群と比較して効果がある、という報告があるそうです。
関西学院大学大学院言語コミュニケーション文化研究科教授の門田修平氏による「音読で英語が話せるようになる科学」(SB Creative)という書籍に、音読のリーディング面、リスニング面における効果が実践研究とともに記載されていたので、紹介します。
リーディング面の効果
大量の音読練習を実践した研究報告による
と、大量の音読練習をしたグループのWPM(Words Per Minutes/1分間に読める語数)が統制群に比べ大きく向上しているとの結果になりました。
具体的には、約半年間で、統制軍はWPM68.5 →110.1 と、30語程度の伸びだったのに対し、大量の英語音読を実施したグループはWPM70.1→129.5と、50語近くの伸びを記録しました。
リスニング面における効果
大量音読の実験群と統制群に、独自のリスニングテストを実験前と約半年間の実験後に実施。その結果、実験前の時点ではまったく差が見られなかった実験・統制両群が、半年後の時点になるとリスニングテストにおいて実験群が統制群を有意に上回ることがわかりました。
まとめ
英語の音読は、科学的に根拠がある学習法でした。英語クラスタの人たちが「自分でやってみてなんか良かった学習法」を押し付けている訳ではなく、エビデンスがある効果的な学習法です。
しかしながら、音読を行う際は、「音源があるもの」を選び、「英語の発音に関してある程度学んでおく」べきという注意点もあります。音読は音声インプットが伴わないため、間違った発音で行うとそれが定着してしまうことにもなりかねません。ここら辺が難しいところです😔
参考文献:
「音読で英語が話せるようになる科学」門田修平(SB Creative)
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