福岡第一の指導に見るパワハラがなくならない理由

天皇杯で福岡第一 vs アイシンの試合が行われていました。

客観的に見て、福岡第一はよくやっていたと思うのですが、どうも福岡第一の井手口孝監督にはお気に召さなかったらしく、ハーフタイムで怒鳴っておりました。

高校バスケは、どれだけ強豪であろうと教育の一環です。選手が手を抜いているとか、ふざけているとかで叱るのは分かりますが、一生懸命やった結果、うまくいかなかったからといって叱る(怒鳴る)のは、いかがなものでしょうか。

完全には聞こえませんでしたが、「シュート入るか入らないか考えるくらいなら、帰れ!」っと怒鳴っているところ聞こえてきます。
これは、完全に指導の域を超えているでしょう。仕事で言うなら、「できないなら辞めてしまえ!」っと言っているようなものです。

一般企業なら、これは完全なパワハラです。強豪高校だから言うのも理由になりません。例えば、GAFAなどは、仕事の結果を伴いつつ、ハラスメントなどは排除しております。

教師が生徒に対して強い口調で叱ることを全て悪いとまで言うつもりはありません。私は、悪いことをした時には、体罰もやむ終えないこともあると考えています。

しかし、一生懸命頑張った結果、うまくいかないのであれば、それは指導方法の問題があると考えるのが筋です。

高校生が大会で一生懸命やってうまくいかないからといって監督が生徒に「帰れ!」と言うのは、教育ではなく、ただの八つ当たりです。
上手にできないなら改めて指導をすればいいだけであって、感情的に言う必要はどこにもありません。

また、仮に、生徒が指導のためならば相手に「やめてしまえ!」とか「帰れ!」とか言ってもいいんだと理解すると、それを大人になってから同じことを下に向かってすることになります。

そんな大人が将来、いろんな会社で、結果がともわないからと言って部下に向かって怒鳴るわけです。晴れてパワハラ上司予備軍の出来上がりです。
体育会系だからなんて、パワハラの都合の良い言い訳ですよ。

福岡第一高校は、強豪校で結果が必要なのは分かりますが、今一度、高校の部活とは何なのかを考えてもらいたいところです。

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