妻と合流、陰の旅から陽の旅へ 【世界旅行記28】
2012年8月13日(月) 台湾 高雄 → 香港(中華航空)
2012年8月16日(木) 香港
おとといの夜、香港国際空港で妻と再会した。1か月ぶりの再会、それも空港での再会となると、少しは感動的な風景になりそうなものだが、実際は味気ない。空港では無料でWi-Fiが使えるので、お互いのiPhoneで「これから税関を通るところ」「どこどこの出口で待ってるよ」といったやり取りをしながら、彼女が出てくるのを待った。もうそこにいるということがわかってしまったら、新鮮味が薄れるのも致し方ない。
これまで1か月、一人旅を満喫してきたが、これからは二人旅になる。一番の違いは食事だろうか。1人では入りづらいようなレストランにも入れるし、何皿も頼んでシェアすることもできる。トイレに行きたくなったとき、荷物を見ていてもらうこともできる。2人でいれば、なにかと融通が利く。そしてなにより、食事に会話が加わる。「腹を満たす」だけの行為と、「食事を楽しむ」の違いは大きい。
一方で、相手がいる以上、完全に気の向くまま行動することは、はばかられる。街なかを歩きながらひたすら思考する時間も減るし、見知らぬ人と会話する機会も減る。圧倒的に日本語を発する時間が増えるので、半分日本に帰ったような気にもなる。
一人旅と二人旅には、それぞれのよさがある。とことん自分と向き合う一人旅が「陰」ならば、これからのお気楽二人旅は「陽」の旅になるような気がする。一人旅も好きだが、心の通い合った相手と、世界中のいろいろなものを見ながら語り合える日々が続くというのは、想像しただけでワクワクする。
一人旅をしているとき、ドミトリーにカップルの旅行者がいても、2人の世界に入りきって、同じ部屋の人たちとコミュニケーションしようとしないケースを多く見かけた(一人旅同士だと何かしら会話することが多い)。せっかく旅をするなら、自分はもっとオープンでいたいと思う。どうせたいした目的はないのだから、そのときそのときの偶然の出会いや、ちょっとしたコミュニケーションを楽しみたい。
そして、もしも2人で旅をしていて息が詰まってきたら、たまにはちょっと別行動をして、おたがい一人旅をしてみるとか、そういう気楽さで旅を続けたいと思う。
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