見出し画像

台湾周遊(1) 高雄 Kaohsiung 【世界旅行記018】

2012年8月3日(金) 香港 → 台湾 高雄(中華航空)

高雄の夏は暑い。そのなかを自転車でかけずりまわった。暑いだけでなく湿度も高いので、日中は大汗が出る。しかし、大汗をかいたあとのかき氷は格別においしい。日が沈めば、熱気あふれる夜市の屋台で小吃(シャオチー:軽食・スナック)を食べ歩く。もちろん冷房などない。

高雄は台湾の南部に位置する、台湾第二の都市である。わたしは香港から飛行機で高雄へ入った。もともと「打狗」と書いてターカウと読んだが、日本統治時代、字が卑俗という理由で、同じ発音の「高雄」に改められたという。だから、日本人ならどことなく親近感をおぼえる。

友人に台湾の方を紹介してもらい、2日間つきっきりで高雄と台南を案内していただいた。この游さんという男性(日本語も英語も堪能)がとてつもなく親切な人で、それだけでわたしの台湾に対する印象はよくなってしまう。個人が抱く国や地域の印象なんて、実際そんなものだろうと思う。

高雄は、それほど見所が多い街ではない。むしろ、人々の日常の暮らしにこそ魅力があると友人から聞いていたので、とにかく游さんのあとをついてまわった。行き先やルートを心配せずに歩くのは、この旅はじまって以来である。

高雄は港町で、西側に海がひらけている。そこに、南北に細長い旗津(チージン)という小島がある。もとはひとつの半島だったらしい。

自転車をレンタルし、フェリーに乗って旗津へ向かった。フェリーに乗るといっても、ものの5分で対岸へたどり着く。フェリーは地元の人々の生活の足になっている。自転車を押して乗り込む高校生たちを見て、尾道から瀬戸内海の小島へ渡る船を思い出した。

旗後山に登って、高雄の街を見下ろす。地元の人にまざって海鮮料理を食べる。選んだ魚や野菜を、その場で調理してくれる。1皿100元(約270円)で、2人でたらふく食べても500元にしかならない。果物がてんこ盛りのかき氷をほおばる。汗が一気にひいてきた。ふたたびフェリーに乗って市街地へ戻る。

蓮池潭という名の湖を周回し、写真で見たことのある龍虎塔に登る。このあたりは道教の寺院が多い。爆竹が鳴り響き、通りには仮装パーティーのような行列が大音量を発しながら途切れることなく続いている。とにかくやかましくすることが、道教では大事らしい。日本の仏教や神道とはずいぶん趣が違うので、あっけにとられて眺めた。

日が暮れて、瑞豊夜市と六合夜市へ。特に瑞宝夜市は地元の人で大混雑。あふれる熱気。男性も女性も汗がにじみ出ている。おかまいなし。一歩も前へ進めないほど混雑しているのに、無理やり押したり、秩序を乱したりするような人が見当たらないのが印象的だった。

地下鉄各駅のそばにレンタサイクルが設置されている。
クレジットカードで決済でき、誰でも利用できる。
旗津(チージン)輪渡站(站は駅の意)。高校生がピースしていることに、あとで気づいた。
旗津で食べた海鮮料理の数々。具材を選ぶと、その場で調理してくれる。
旗後山から見た高雄港。市街地と旗津を行き来するフェリーが見える。
大汗をかいたあとは、屋外の席でかき氷を食らう。
新鮮な果物がてんこ盛り。特にマンゴー(芒果)がおいしい。
蓮池潭にそびえる竜虎塔。竜の口から入って虎の口から出ると罪が消える、らしい。
道教の寺院の前では、大音量を発しながらの行列が延々続く。
この横でおじさんが爆竹に絶え間なく着火していて、やかましい。
地元の人々の熱気であふれる瑞豊夜市。 羊肉の串焼きやイカゲソなどを歩きながら食べた。

← 前の旅日記:東京から陸路と海路で香港へ 〜旅のまとめ〜
→ 次の旅日記:台湾周遊(2) 台南 Tainan


Travelife Log 2012-2013
世界一周の旅に出てから12年。十二支ひとまわりの節目を迎えた今年、当時の冒険や感動をみなさんに共有したいという思いから、過去のブログを再発信することにしました。12年前の今日、わたしはどんな場所にいて、何を感じていたのか? リアルタイムで今日のつぶやきを記しながら、タイムレスな旅の一コマをお届けします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?