起業1年目にある投資家に言われた印象深いヒトコト
こんにちは、広げ屋デザイナーの「さや」です(ΦωΦ)
私が起業をしたのは、当時通っていた音楽教室が起業ブームを受けて、独立開業コースを始めたことがきっかけでした。
それまでは、音楽を習う側のイチ生徒でしたが、ビジネスノウハウさえあれば、素人でも音楽で稼げる、という淡い夢を見ていたことを覚えています。
当時25歳。
今の時代、中学生でも何百万と稼ぐ人はいますが、当時の私は至って「普通」でどちらかといえば「情報弱者」と呼ばれる側だったと思います。
そんなビジネスについて学びたての頃、とある起業家のパーティーに音楽教室の社長と筆頭メンバーで参加しました。
そのパーティーで、ある資産家にこんなことを聞かれたのです。
「持ち場ってなんだと思う?」
非常にシンプルな「問い」ですが、その2年後くらいにようやっと本当に理解した、と思うようになりました。
この言葉自体は、私自身に直接言われたわけではなく、おそらく音楽教室の社長に向けての問いでした。
当時の社長は、「音楽は、いざというときに無力だ」ということをよく発信していたので、その考え方に対する問いだったのではないかと、今では思います。
特に今の時代では、音楽は不要不急だと追い立てられ、まぁまぁ肩身は狭いですね(笑)
そんな時代だからこそ、「持ち場」というものが何かあなたにも考えて欲しいと思います。
「持ち場」というのは、
自分は何ができて、何ができないのか
を理解することだと私は考えています。
言い換えれば、自分の仕事に誇りを持ち、そして相手の仕事を尊重することとも言えます。
確かに音楽がかかっていたところで腹は膨れないし、命も助からない。
私自身も「持ち場」の意味を理解するまで、どこか「自分の仕事は医療関係よりも下」というような意識でいたのかもしれません。
しかし、音楽講師をしていたときにお医者さんが習いに来てくれて、「娯楽も大事」だと毎回とてもレッスンを喜んでもらえて、「できないこと」をお互いに支え合ってできているんだな、と感じたのです。
もちろん誰もが尊重してくれるわけでもないし、「音楽を尊重しろ!」という話でもありません(笑)
「お客様は神様」というのが、お客さんのセリフじゃないみたいな話ですね。
音楽から一旦離れて考えてみても、「自分ではやれないこと」というのはたくさんありますよね。
農家、物流、そしてレジのスタッフ、車を売る仕事から小さなネジを作る仕事まで考えてみると、本当に多くの仕事を担う人がいるからこそ、生活は豊かになっているんだと感じます。
「能力的に難しいもの」だけでなく、たとえ自分でもできるようなことであってもその時間を使って、誰かが代わりにやってくれているというのは本当にありがたいことだと私は思います。
よくビジネスでは、「なにをやらないかを決めるのが大事」というように言われますが、一人で何でもできない仕組みになっているからこそ、「持ち場」を考えることが大切なんですね。
ぜひあなたも「持ち場とは何か」考えてみてくださいね
広げ屋デザイナーの「さや」でした(ΦωΦ)