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一隅を照らす

新入社員の導入教育にふさわしいような内容かも知れませんが、経験を積んだ後でも、仕事をする上で心掛けると幸せな気分になれると思います。

一隅を照らす

仕事では誰もがそれぞれ『一隅を照らす』存在です。『一隅を照らす』という志が仕事全体を明るくして、お客様や働く仲間の喜びを作り出します。更にその志を基にサービスや商品が社会に受け入れられて具体化します。そして仕事に関わる人に喜んでもらう事が自分の喜びになります。

その為にはお客様志向の小さな行動も大切です。例えば電話を早く取る。それだけでもお客様はひとつの安心感を持って下さいます。意識が高まるに越したことはありませんがそれは後からでも構いません。その前に行動が必要です。例えば武道や華道など伝統的な習い事は全て型から入ります。意識から入るものはありません。我々凡人は小さな行動を積み重ねる事で自然と意識が高まっていきます。

小さな事をきちんとやる。まずそれだけでいいのです。社員の意識教育から入って成功した会社はありません。初めに変えないといけないのは行動です。小さな行動ができる会社の社員はキビキビと動き、生き生きとしています。そのような会社は必ず成長します。頭で考えてばかりいる人は後ろ向きで、できない理由ばかり考えがちです。お客様は理屈を求めている分けではありません。意識より行動を変える事が大事です。

弘法大師の言葉『自分の周りを幸せにしていますか?』

『環境は心に従って変化します。心が汚れると環境は濁ります。そして心も環境とともに移り変わり、周囲が静かで落ち着いていれば、心も明るく大らかです』

緑豊かな自然の中でのんびり暮らすのと無機質なコンクリートばかりの都会で時間に追われて暮らすのでは、心のありようが変わってくるのは理解できます。また心安らかな人は住んでいる部屋も清潔で片付いているものだし、ゴミダメのような部屋に平気でいる人は心も荒んでいるものです。

『環境が人をつくり、環境が人を変える』と言います。しかし『自分がダメなのは環境のせい』とか『自分が認められないのは周囲にまともな人間が居ないから』などと勝手な理由づけに使うのは間違いです。

劣悪な環境に居ても立派な人物になる人や才能を発揮した例はいくらでもあります。問題なのは周囲ではなく、まず自分である事に気付きましょう。環境と心は互いに作用しあっています。周りが明るく幸せか、暗く陰鬱か、それも自分の心の反映であると空海さんは言っています。

出来る男とダメ男

赤ちょうちんや飲み屋で飲んでいる姿を見ていると、ダメ男のグループは上司の悪口を言う事や、仲間をこき下ろしている事が多いものです。こういう人達は自分の使っている言葉通り、どんどんダメな男になっていきます。仕事や上司に恵まれないと話す人はどこまで行っても出世はしないし、いい方向には行きません。

反対に出来る男は他人の凄い所に素直に驚き、いい所を発見する事を知っています。そういう事を話題にして自分もそうなりたいものだと憧れます。先輩や上司に憧れを持ってそれを励みにし、自分の向上心に磨きをかけます。それが彼らを更にいい方向へもっていく事になります。

このように話している内容によって、その人が木登りをしている人なのか穴掘りをしている人なのかがすぐに分かります。つまり、向上心を持って上に進んでいく人なのか、ネガティブ志向で後ろ向きの考え方をする人なのかが分かれてしまいます。

ですから口に出す言葉は特に気を付けた方が良いでしょう。失敗や悪口を口に出さないほうがいいのです。口に出す方が楽かも知れませんが、口に出せば繰り返す事になってしまいます。これは生きていく上で非常に大事な事です。


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