フェールセーフ
日本の社会では誰かが新しい画期的な事をやろうとすると、それが斬新で未曾有のものであればあるほど周りの人は危惧を持ちながら眺めます。なぜなら往々にして新奇で斬新な試みや奇想天外な発想は現実的に成功の確率が低いから。
そしてそれが不成功に終わった時、周りの人はその試みを手掛けた人に対して『だから言ったやないか』と非難します。
しかしフェールセーフの考え方はその失敗をもって、その人をダメ人間と決めつけず、決めつけず、むしろそれまでの努力を努力として評価し、『惜しかったなー』と言って不成功を咎めません。それよりもまた新しい試みに向かって挑戦しようという勇気づけを行います。
そういう目に見える係わりの中での精神的な習慣が必要です。この考え方は米国では古くから受け入れられてるようです。
例えばヒトゲノムの解読は実は日本人がとっくに手掛けていましたが、パテント化しようと思って申請した時に役所の担当の人がその人の履歴を眺めて実績が無いという事で後回しにしているうちに米国に横取りされたものです。
またこれも有名な話ですが日本がアッツ・キスカの戦いでアメリカ軍は濃い霧の中でも日本軍の動静を視覚的に把握する機械を持っていました。今のレーダーですが、実はその原理はとっくに日本で開発されていました。にもかかわらず愚かな軍が『そんなものは要らない』と退けたものです。
いわゆる既成の権威・既成の観念・常識的な概念にとらわれず、自分や部下の発想に期待すべきで、そのような発想とか心構えが、競争に勝てる組織を造っていきます。リーダーはそういう権威や概念にとらわれない心構えが必要です。
人生の黄金期
人生の黄金期は60歳から80歳までの20年と言われています。この20年はそれまでの人生の何倍も楽しく、有意義に充実して過ごせます。しかもこの黄金期は80歳で終わりではありません。なぜなら私達は元気に100歳を迎える事ができる『人生100年時代』を生きているからです。
長生きするほどに人生の黄金期を引き延ばす事が可能なのです。ですから加齢する事は素晴らしい事だという確信の元、『人生これから黄金期』という言葉を発声しましょう。この言葉は60歳を過ぎてからの人生を真の黄金期にする為に必要な情報や手立てをRAS神経によって集めさせ、実現する為に役立ちます。
寝る前に次の言葉を唱えましょう。
『今日はいい一日だった』
『明日はもっといい事が起きる』
『ますます仕事や人生がうまく行く』
『この調子で世の中を明るくして幸せな時間を過ごそう』
不安になった時には
『不安を吐いて、幸運を吸う』と唱えて腹式呼吸をする。2酸化炭素を出し、新鮮な酸素をお腹に入れる。これを3-4回繰り返す。
既成の権威・既成の観念・常識的な概念にとらわれず、思考停止にならず自分の発想に期待しましょう。そのような発想と心構えで意を持って世の中を見ると、何歳になっても青年の心を維持できます。更に若者にはできない70歳になった自分だからこそできる事柄が数多くある事に気付きます。自分にできる事を実行して幸せな気持ちで生きたいと思います。