お釈迦様による生きる目的とは
この世界は心に導かれ、心に引きずられ、心の支配を受けています。そして迷いの心によって悩みに満ちた世間が現れます。つまり全ての現象は、心を先として心から成り立っています。
汚れた心で物を言い、また身で行うと苦しみがその人に従うのはちょうど牛車が牛に従うようなものです。良い心でものを言い、また身で行うと、楽しみがその人に従います。ちょうど影が形に従うようなものです。
悪い行いをする人は悪い報いを受けて苦しみ、善い行いをする人は善い報いを受けて楽しみます。心が濁るとその道は平らでなくなり、その為に倒れてしまう事もあります。今世間を騒がせているビッグモータの事件はこの例です。
心が清らかであれば、その道は平らになり安らかになります。身と心の清らかさを楽しむものは悪魔の網を破って仏の大地を歩みます。心の静かな人は安らぎを得て、ますます努めて夜も昼も心の修行をします。お釈迦様は心をこの様に表現されました。
『心を高める』『心を立派にする』『心を純化する』『心を浄化する』『美しい心を創り上げる』言い方は違いますが、この様に努力する事が人生の目的と認識して人生を意義あるものにします。
感謝
感謝の気持ちは先ず自分自身が他者に対して遜(へりくだ)らなければ出てきません。厳しい環境の中でも何とか会社を経営して行けるのは従業員の協力があっての事ですし、お客様から注文が頂けるからです。そういう事を含めて全て周りの人のお陰で自分があると悟り感謝の気持ちを持つべきです。
逆に不平不満、愚痴は必ず人生を暗く不幸にします。その不平・不満・愚痴の対極にあるのが感謝です。感謝する事で人生は素晴らしいものになっていきます。感謝の気持ちを持つ事で自分の心が美しくなっていき、運命そのものが明るく開かれていくからです。感謝する心が幸運を呼び込みます。
どんな逆境にあっても、どんなに辛くても常に明るい気持ちで理想を掲げ、希望を持ち続けながら一生懸命にやってきた結果が今の会社の状況です。人生は素晴らしく希望に満ちています。常に『自分には素晴らしい人生が開かれている』と思い続ける事が大事です。
決して不平不満を言ったり暗く鬱陶しい気持ちを持ったり、まして人を恨んだり、憎んだり妬んだりしてはいけません。そういう思いを持つ事自体が人生を暗くするからです。
単純な事ですが、自分の未来に希望を抱いて明るく積極的に行動していく事が仕事や人生をより良くする為の第一条件です。不思議な事ですが、人生がうまく行っている人は必ず明るい心を持っています。心が暗く不平不満ばかりこぼしているようでは決してすばらしい人生を歩く事はできません。
もちろん誰にも負けない努力をするという『根性』は大事です。その上で自分の未来、自分の人生はきっと素晴らしいはずだと常に信じる事が何よりも必要です。
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