見出し画像

女のいない男たち

日本を代表する作家と言えば、誰を思い浮かべますか?
恐らく日本で最も有名で、最も人気がある作家として多くの人から名前が挙がるのは、村上春樹さんではないでしょうか。
大きな声では言えませんが、僕は“アンチ村上春樹”です。と言っても、読まず嫌いのところがあって、翻訳作品を除けば「ノルウェイの森」しか読んだことがありません。「ノルウェイの森」が出版されたのは1987年ですが、大ベストセラーになっていたので、翌1988年に姉から借りて読みました。当時、僕は19歳の短大生。面白くないわけではなかったけど、正直好きな小説だとは思えなかったです。
ちなみに、当時はデビューしたてだった吉本ばななさんの「キッチン」も大ベストセラーになっていて、ばななさんの本も姉から借りて読みましたが、僕は2作目の「うたかた/サンクチュアリ」が本当に大好きでした。
時は流れ、2010年に「ノルウェイの森」が映画化されたとき、映画はちょっと見てみたいと思って映画館に行き、鑑賞後今なら小説のよさもわかるかもと思い、今度は図書館で借りて読みました。でも、やっぱり好きにはなれなかったのです。
 
そんな僕ですが、このたび短編集「女のいない男たち」を読みました。この本は、出版されたとき書店で平積みになっているのを見て「あ、ちょっと読んでみたいな」と思いました。タイトルや装丁がよかったのと、短編集だったから。その後「ドライブ・マイ・カー」が映画化されて、アカデミー賞とかいろいろ獲って話題になったのでますます興味が湧き、ついに文庫本を購入し、読了したというわけです。(映画はまだ観ていませんが)
うーん、面白いお話もあったけど、やっぱりよくわからなかった。
謎が謎のまま終わってしまう物語が結構あって、それは想像力を掻き立てられていいな、とは思いました。
そして今は海外ミステリーを読んでます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?