僕の隠れ家

その辺歩いてる。 すぐ忘れちゃうから、僕の海馬と化します

僕の隠れ家

その辺歩いてる。 すぐ忘れちゃうから、僕の海馬と化します

最近の記事

足るを知る最近。

二人で海岸沿いの堤防にジャンキーフードを持って腰をかける。 昼前まで起きちゃ寝を繰り返し、行く予定だった映画にも予定通りの寝坊をした。 昼には満腹中枢をこれほどにもかとつつくハヤシライスを食べ、昼風呂までかました。 あれほど寝たのに、ネトフリを見ながら、罪深き長めの昼寝。 起きた頃には外の世界も暗くなり、再度潮の香りを感じに海へ。 満足感というどこか哲学者が説いていそうな問いに一筋の煙が船の向こうへ抜ける。 == サピエンス、というものは不思議なものでネアンデルターレ

    • 実は、確かに、多重人格。

      って言ったら、あなたはどうする? == 20:44。 もうすぐ、と言いたいところだけど、フライトの時間までは12時間ほど。 (なぜホテルを取らなかったのかわからないけど、振り返るにはいい時間。) 友達と、家族と、タイ中を走り回った数日間。充実感、という名の焦燥に駆られて、忘れないうちに留めておきたい。(そんなん忘れるか!?というものの、僕は極度の忘れがち。タスクはアプリにまとめてるけど、思い出は同じアプリには保存したくない気難しさ。) == 初日から数日。 友達と飛行機

      • BGMな世界

        6:14。 起きる必要もない朝焼けに目を擦る。 少しして友達から、日本着の速報をもらった。 友達がタイに来てくれた。mくんは目を輝していて、kさんは懐かしの故郷に心を踊らせている。 急いでシャッターを切る僕と、少し恥ずかしそうにも待っている友達。 新しい新世界と出会う彼と、懐かしい世界に浸る彼女と。 全く違う感覚のはずなのに、毎朝のぼる朝日のように、同じような顔をしている。 キャハキャハ笑うその声と顔は、見慣れている姿だけど、また新鮮。 バックに音楽があるとすれば

        • まだ、イントロ生活。

          夕日が差し込む。3分の曲で言えば、2分前後のあたりだろか。 小さなこころを少し早めに鼓動させる愛犬を足元に添わせて、いつもの散歩道を歩く。 犬はいいもんだ。何百回と通った道をまるで初めて見る世界のように、目を輝かせながら歩く。 地元に帰って約1ヶ月が経とうとしている。 高校から寮生活だった僕にとって、久々の長期間ステイ。 当然、親友と言える男とも会うサビの部分はおのずと増える。 ヒトとは面白いもので、ばかな面を下げることもあれば、色恋させる面を下げたり、時には真面目な面

        足るを知る最近。

          上書き保存は明日のために

          最近はなぜかnoteを書いても下書き保存だけして満足してしまうことが多々で、下書きにはたんまりと僕のぐちが積み重なっている。(とは言いつつも、多分これは公開してる。) 物事はうまく考えられているようで、ちょっとだけ頭をかきむしる中で何年も前にお世話になった師匠からラインが届いた。 『(名前)、もう一度こっち戻ってこい。』 最近の中では一番に心が高揚して鼓動がよく聞こえた。同時に、恐怖で鼓動がさらに加速もした。 正直、戻りたくない、といえば嘘になる。もう一度日本一、世界

          上書き保存は明日のために

          1㎤の心配性。

          朝。 太陽とともに目を覚ます、なんて当たり前のことはいつの日か「眠りの合図」になっていることに気づき、せめて、社会の一員として朝を過ごそうと、ベットから背を引き剥がす。 昨晩見れなかった映画でも観る。 昼。 最初は苦手だったことにも愛嬌が湧いてきて、パソコンに手を預ける。右手にはアメリカン。 最近は注文時に「アメリカンで。」というちょっとしたオトナごっこに哀愁を感じ、無駄に珈琲を流し込んでしまう。 初めてクレカを手に入れ、「カードで。」という感覚と似ている。 唐突に

          1㎤の心配性。

          死ぬまで自己中。

          和風の平屋建てに足を伸ばす。 チーン、と甲高い金属音が鳴り響く。 この家も、もう売り払うらしい。 正座をして、両手を合わせる。 手相を見て、「あなた、結婚できないね」と信じ難い占い師に言われたのは記憶がある。 ちなみにぼくは結婚願望強め。30までには絶対したい。 レコードとか置いて、90sの音楽とか流して、風通しのいい部屋でコーヒー片手に本とか読みたいし。夜はネトフリ見ながら「ワインで乾杯」とかやりたいし。 できなかったらハスキー犬を飼うことにしてる。 まだ、40億弱の

          死ぬまで自己中。

          ぐしゃっと。ぱしっと。

          16:28。 どこも洒落たカフェは17:00閉店らしい。 洒落た人は夕方で帰宅、が王道なんだろうか。 それとも、洒落た店長は17:00以降は洒落た私生活を送っているんだろうか。 メニューを舐めるように見回していたのに、店員さんが来ても答えられなかった。 1100円のかき氷か700円のコーヒーか悩んでたはずなのに、700円のコーヒーと、700円のガトーショコラを購入し、結局「予定額すりいれいっぱい」とはならず、大盛りになってしまった。 仕事から逃げてきたこの喫茶店でも

          ぐしゃっと。ぱしっと。

          発色は白色の上に。

          暗闇を暗闇と認識するのはいつなんだろう。とふと疑問に思う。 抱えなくてもいい。けれど、抱えた方がいい。 情報、ニンゲン、カネ。 ありとあらゆるものが波乱に交差する中で、ぼくにとって「ニンゲン」の騒音は荒波のように大きくうねる。 過去の「頑張ったこと」「頑張ったと言い切れるもの」には、今までそこまで褒められた記憶がない。 だからなのか、でも、なのかぼくにはまだわからないけれど、大体気が曇天になるのは「ニンゲン」がなんとなく絡んでる。 「ニンゲンなのに、ニンゲンが得意じ

          発色は白色の上に。

          きっとどこかで。

          君はほんとうにずるい、 という他言葉が見つからない。というか、そうなりたいのになれない自分に情けなさすら感じる。 また、諦めかけた。 情けない。こんな僕が、僕はあんまり好きになれない。 「これはそういうもんでしょ」と言われ、悔しくも打開できない現状に頷くしかない。 == いつかの夢に立っていて、また新しい夢を追いかける。 あれも、これも欲しくなって。 あの人になくて、僕にあるもの。 僕にしかなくて、僕だけが持っているもの。 そんな焦燥という名の不安に駆られて、また

          きっとどこかで。

          砂の鎧

          嫌に条件反射をしてしまうような通知音と共に、僕は少し熱くなったスマホを手に取る。 今となっては懐かしい、と言ってものかわからないけれど、そこには日々を過ごした風景と、みんなの笑顔がそこに。 目には見えないほどに細かく砕かれた、その姿はどことなく美しく、儚く、勇ましく、ある意味の快感を僕たちに与える。 いつの間にか、ひどく癒着したその鎧は僕の心を育むと同時に、「そうするべきである」という、論理を、どうにか新たな論理で覆そうと、その鎧に厚みを被せる。 トワに波が砂を攫うよ