乗鞍ヒルクライムの思い出
今年で36回目となる乗鞍ヒルクライムですが、実は私も一度挑戦したことがあります。
こんにちは、サラリーマンOBの谷です。
若かかりし40歳
2001年8月26日の第16回目に出場しました。
もともと自転車は生活使用のママチャリしか使っていませんでしたが、ひょんなことから出場するハメに・・・
当時ジョギングからフルマラソンチャレンジへと勢いがある40歳だったのか、1991年福知山マラソンも完走していた。
その足を見込まれ?
最初は後輩に誘われ4hMTB耐久レースに出たのですがその勢いで乗鞍ヒルクライム挑戦でした。
どちらのレースもMTBは後輩からの借り物、ビンディングは付けずに参加。
初心者でいきなりレースなのでビンディングをつけているのは危険と判断してランニングシューズ参加です。
そして乗鞍へ
前日に受付があるので乗鞍まで車で移動。
受付でゼッケンをもらい、何気に山をみると後輩が
「あの山の頂上に登るんですよ」
軽く一言
私は
「ウソ〜、メッチャ高いやん」
ちょっとめげそうです。
翌朝
前夜ビールを飲み過ぎたので朝は食欲なし。無理矢理詰め込んで集合場所までウオーミングアップを兼ねてMTBにのる。
でもその坂で息を切らして汗だくです。
いよいよスタートラインへ
スタート地点の標高は1,400メートル
事前の下調べ(ガイドブック)では前半は上りも緩やかなので、スタート直後の混雑を抜けるためにもダッシュが重要とあった。
「なるほど、ロケットスタートじゃー!」と勝手に燃え始める
が・・・
スタートしてすぐに左カーブ、そして大渋滞、ついでに前の兄ちゃんが「パーン」と高らかにパンク音を残して停止。
大慌てで避けて漕ぎまくり
そのまま後輩の背中をマークして追いかける・・・はずが、背中がはるか前方に
最初のカーブでうまくすり抜けた後輩、ハマった私
その差がとんでもなく大きい。
焦って立ち漕ぎしまくりで飛ばす・・・が差は縮まらず。
ちょっと落ち着いてレースしようと思いガイドブックを思い出す。
「確か前半は緩い上り・・・のはずやけど、これで緩いのか?」
思い出して損した気分。
ついでに思い出した一言
「確か後輩は保険で1枚*は残しておくと言ってたけど・・・俺すでに全部使ってる。まずいな!」
*1枚とは後輪にある複数枚のギアの事でもっとも軽いギアをいざというときのために残す
またまた思い出して損した気分。
レース中盤
ヘルメット先端から滝の様に汗が滴り落ちる。
ヘアピンカーブで距離を減らそうとインに着くと勾配がさらにきついのでラインどりはどっちもどっち。
道端では自転車を押して歩く人たちが出始め、私を誘う。
「降りて押したら楽になるで」と。
絶対に降りないことを誓って望んだレース、必死で歯を食いしばって漕ぎ続けた。
たしか、ガイドブックに書いてあった
「このアップヒルレースは100%上りです」
確かに足を止めるところはない。足を止めたらそこで停止。
レース後半
視界がパッと開けたポイントで山を見上げると蛇行した道にヘルメットが一列に並んで山頂へと続いていた。
「ハー、まだ先は長いな」
気がつくと雪渓を横目に見える様になり山頂が大きくみえてきた。
と同時に酸素が薄いのか、頭ガンガンで痛みを堪えながら漕ぎ続け、山頂へ到着。
そしてゴール
ゴールは標高2,800メートル
高低差1,400メートル
距離は約22Km
リザルトはこちら(MTB男子の部)
参加者744名なので真ん中でした。
ちなみに後輩は66位と250位・・・早いです!
レース前の誓い
・絶対に自転車から降りない
・2時間を切る
どちらも達成です。
おまけ①
ビンディングをつけていないことは不利です。
なぜならペダルが後ろに回った時に引き上げることができるから。
私はランニングシューズだったので前に踏み込むだけで、太ももの前部分の疲労が半端なかった。
「あと保険で1枚・・・」
これは自転車につけているギアで差がありました
私=6枚
後輩=9枚
ハア〜?!
でも、MTBは借りものなのでしゃーないです。
おまけ②
預けていたバッグを山頂で受け取り、帰り支度。
帰りはレースで使った自転車にのって下りを帰ります。
漕がないでも80Kmくらいスピードが出るので、曲がりきれず転落の危険性もありますので十分注意が必要。
しかも体は疲れているので!
そして夏でも山頂は気温が低く
寒くなるので必ず上下防寒着を着用して帰路についてください。