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20歳から26歳 この6年と富士山


「富士山が見たい!」




そう思ったのは、
20歳の成人式を終えてすぐのこと。
青春18きっぷとリュックサック1つで
旅に出た時のことだった。

当時住んでいた長崎を出発して、
行き先は決めずに電車に揺られて旅をした。

大学生の春休み10日間を使って、
そんな自由気ままな旅をしたことがある。

長崎→広島→岡山→京都
         →大阪→山梨→兵庫→長崎

これがその時に立ち寄った府県。
ここで皆さんが気になるのは、
大阪→山梨へと飛んでいるところだろう。
これには理由がある。

それはこのnoteの最初にも書いた
           「富士山が見たい!」

そんな思いつきで、
大阪から山梨の河口湖を目指した。

結局、山梨の河口湖周辺まで
電車だけでは、辿り着くことができず、
出発3分前の高速バスに乗せてもらって、
目的の河口湖周辺まで辿り着くことができた。

到着したのは夜の9時を回っていた。
さらにまだ季節は冬の3月で
九州から来た人間としてはとにかく寒かった。
知らない街と真っ暗な中、
なんとか宿泊場所を確保することができた。

翌日の朝から富士山を眺めて、
そのまま長崎まで帰ろうと思い、
その日は眠りについた。

翌日。
外に出ると視界の先は真っ白で何も見えない。
雪が降っていた。
もちろん足元には雪が降り積もっていた。

「富士山どこ?」

Googleマップで調べて、
方角はわかっても真っ白で何も見えない。
途方に暮れた。

富士山が見えるまで待つ時間もなく、
そこで諦めて、長崎へと帰ることにした。


あのひとり旅がきっかけで
少し自分が変わったと思っている。

「富士山が見たい!」

そう思って、山梨まで行った。
あの旅から6年もの時間が流れた。

「富士山が見たい!」

そう思ってはいたけれど、
この6年間のなかで実際に見に行こうとまではならなかったのだから富士山に対する思い入れはなかったのかもしれない。


「日本一高い山を見てみたい!」

ただ、その気持ちは持ち続けていたのは確か。

そんな僕にようやく富士山を見る機会が
訪れたのは今年2024年1月9日の日だった。
関東方面へ向かう高速道路で生まれて初めて、富士山を見た。

静岡県あたりに入って、
「そろそろ見えてくるんじゃないかな〜?」

そんなことを思っていると、
突然、目の前に富士山が「ドーーーーーン!」
「おおっーーーー!」と声が出ていた。(笑)

すぐに写真を撮りたい気持ちをなんとか抑え、富士山がよく見えるパーキングエリアで
日本一高い山の富士山を堪能させてもらった。

「デカいな」

どこから見てもこの言葉しか出てこなかったのだからその語彙力に少し残念になりながらも「やっぱり良いもんだな〜」なんて思わず浸っていた。

6年の時を経て、富士山を見た。
6年しか経ってないと言うべきか。
6年も経ったと言うべきか。

体感時間で言えば、
あの旅をしたことがもう5年どころか10年とかそのレベルで前のことのように感じる。

でも正確には6年。
この6年でいろんなことが変わった。
大学生→社会人→サッカー選手

僕自身はちゃんと変われているんだろうか?
今はただ時間が流れていたんだなと思う程度。
だが、自分で動き出すことで変えられることが
あることを証明することができたこの6年だ。


   考えてるだけでは何も変わらない。

それは自然と変わるのを
  もしくは誰かに変えてもらうのを
          待っているだけだろう。

もし6年前に富士山を見ていたら
おそらくこのnoteは生まれていない。
6年前に見ることができなかった富士山を
6年の時が流れて、今このタイミングで見る
ことができたからこのnoteが完成した。

そう思えば、
あの時、富士山を見ることができなかったのは
このnoteを書くためだったのかな?
そんな後付けのような都合のいい解釈をして
自分で納得している。
なんて勝手なんだろう(笑)

今回はちょっとした昔話と
           念願の富士山を見た話

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