英語リスニングが苦手な高校2年生の授業で、音素指導を企画中!!
リスニングが苦手なみなさん:英語の「音」を知ることから始めよう!
こんにちは!
2学期最後の授業で、「英語のお悩み」を生徒たちに聞きました。
予想どおり、「リスニング」の悩みを抱える生徒多数。
「リスニング」のお悩みの原因は、複数ありますが、根本は、「音が聞き取れない」または「聞き取ってもその音だと認識するのに時間がかかる」というのがあります。そうすると、次を聞き取れず、結果として「聞き取れない」になるんですよね。それ、すごくわかります。でも、「英語の音」に目を向けるようになってから、音の認識までの時差がなくなり、聞こえ方が全く変わったんです!
さて、ここで簡単なクイズです!
日本語の音素(音の最小単位)はいくつあるでしょうか?
英語の音素(音の最小単位)はいくつあるでしょうか?
答え:
日本語は 24個
英語は 44個以上
なんと、英語のほうが20個以上も音が多いんです!
では次のクイズです。
日本語の母音はいくつあるでしょうか?
英語の母音はいくつあるでしょうか?
答え:
日本語は 5個(あいうえお)
英語は 20個!!
日本語の「ア」に相当する音だけでも、英語にはたくさんあって、それぞれが全く違う音なんです。これ、日本語で「ふた」と「ぶた」や、「来て」と「切手」、「囚人」と「主人」の違いを考えると分かりやすいかもしれませんね。ちょっとした音の違いで、全く違う意味になるのです!
音から始めよう:3学期の授業プラン
3学期の授業では、毎回最初の10分間を使って、英語の「音」を学ぶことに挑戦してみようと思います。「今さら音?」って思うかもしれないけど、言語の基礎は「音」にありますよね。それなのに、現状の日本の学校教育では音素を教える機会がほとんどありません。だから、やるしかない!
どうして英語が聞き取れないの?原因を探ろう!
英語が聞き取れない理由は、大きく3つあると考えています。
英語特有の音が分からない
英語には日本語にはない音がたくさんあります。例えば「th」の音(/θ/)や、/r/ と /l/ の違い。これを「ス」や「ラ行」にまとめてしまうと、自分が思っている音と実際に聞こえる音にズレが生じてしまい、認識するのに時間がかかります。単語同士の音がつながるから
英語は単語と単語がつながり、まるで「1つの音のかたまり」のように聞こえます。文を書くときは単語と単語の間にスペースを入れますが、話すときは息継ぎのタイミングまで一気に話すので音が連結します。自分が英語の息遣いで話すことにより、こうした特徴に慣れることが大切です。音と文字が一致しないから
日本語は「文字=音」が基本ですが、英語は違います。このルールを知ることで、単語のスペリングを覚えるのも楽になりますよ。
音を知ることでリスニング力を伸ばそう!
これらの問題を解決するには、音素(音の最小単位)、英語の息の使い方、そして音と文字のルールを学ぶことが鍵です。「知らない音は聞こえない」という言葉があるように、音を知るだけでリスニング力はぐんと伸びます。そして、発音も自然に良くなるので、英語の音読ももっと楽しくなるはず。
3学期の授業でやること:まずは英語の音素トレーニング!
3学期の授業では、まずは音素トレーニングを実践します!
44の音素をマスターしよう!
/r/ と /l/、/b/ と /v/、/θ/ と /s/ など、日本語話者にとって難しい音を聞き分け、正確に発音できるように練習します。発音のコツは「反復練習」!
発音が上手くなるにはスポーツと同じで、体に覚えさせることが大切です。自主トレで何度も繰り返して練習することで、自然に発音できるようになります。
リスニング力を伸ばすために必要なのは、正しい方法と自主トレです!
英語の音が聞こえるようになると、英語がもっと楽しくなります。映画のセリフや洋楽の歌詞が聞き取れるようになったり、英語で直接会話ができたりする未来が見えてきます。さらに、発音が良くなることで、英語の音読も気持ちよくできるようになります。
みなさんが授業を通じて変わっていく姿を見るのが楽しみです!