英語は「じっくり×効率的な復習」が成功の鍵!
~時間をかけた学びと脳科学的復習法で、英語力を最大化する~
一見「非効率」な勉強が最強だった!?
英語の勉強法について、生徒の英作文を添削していて思うことがあります。それは、英作文が上手に書ける生徒ほど、実は「時間をたっぷりかけて勉強している」ということ。辞書で単語を調べるときも、その周辺の説明や例文まで読んだり、「この単語どこかで見たな」と過去に読んだ文章を探してみたりと、一見「遠回り」なことをやっています。
一方、英作文が伸び悩む生徒は、効率を追求しすぎる勉強法に偏っています。単語の意味をネットでサッと調べ、単語帳だけで暗記を完結させてしまう。これで定期テストの点数はそれなりに取れるものの、最後の伸びが違うのです。
時間をかける「深い学び」が英語力を伸ばす理由
英語は、「効率的に学ぶ」だけでは限界があります。なぜなら、言語は大量のインプットと、それに伴う気づきや関連付けが必要だからです。
たとえば、辞書で単語を調べて例文を読んだり、その単語を過去に見た文脈を思い出したりする作業は、脳内で単語と記憶の関連付けを強化します。このプロセスが、単なる「暗記」では得られない深い理解を生むのです。
効率的な復習で「時間をかけた学び」を最大化!
ただし、「時間をかける学び」をしただけでは、記憶に定着しきれないことも。そこで重要になるのが、脳科学的に正しい復習法です。これを実践すれば、時間をかけて得た知識を確実に定着させ、長期的な成長につなげることができます。
脳科学に基づく”黄金の5回復習サイクル”
学ぶ(覚える・問題を解く)
初めて学んだ内容を、例文や問題演習を通じて「インプット」します。
その日のうちに再度音読
学んだ直後の記憶が新しいうちに、もう一度その内容を音読して確認。忘却曲線が働き始める前に復習をするのがポイントです。休み時間にちらっと見る、思い出してみるくらいでもOK
6時間以上の睡眠をとって、翌日音読復習
十分な睡眠を取ることで、脳内で記憶が整理され、定着率が高まります。そして翌日、再び音読して復習します。
1週間後に復習
少し間隔を空けることで、忘れかけていた記憶を呼び起こし、さらに強固に定着させます。
テスト前に復習
最後にもう一度、全体を復習。定着している内容を再確認することで、安心感と自信を持ってテストに臨めます。
なぜ5回繰り返すのか?
この方法は、脳が「長期記憶」を作るプロセスを活用しています。特に、最初の24時間以内と1週間後の復習は、記憶をしっかり固定するために非常に重要です。また、音読や実際に書くといった「能動的な復習」を取り入れることで、より効果的に英語力が伸びます。
5回復習のサイクルは、縦軸日付、横軸にやることの簡単な表で管理を

まとめ:英語は「じっくり学んで効率的に復習する」
効率を求めるだけでは伸び悩む英語力。でも、一見「非効率」な学びにじっくり時間をかけ、その後は脳科学に基づいた効率的な復習を取り入れることで、大きな成果を得られます。
英語学習はマラソンのようなものです。最初は遠回りに見えても、じっくり学んだ知識が最後に大きな力となります。そして、その知識を確実に記憶に定着させる復習を5回繰り返すことで、英語力がぐんぐん伸びていきます。
「じっくり×効率的な復習」で本物の英語力を!!