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テーマの活きるラストにしようぜ!

第5回ゲンロンSF新人賞対応記事。総論。最終選考の時にうまく伝えられるかどうか心配なので先に書いておきます。
物語を書くすべての方々を対象にした内容ですので、ゲンロンをご存じなくてもお役にたつはず!

今週末の新人賞

 ゲンロン 大森望 SF創作講座第5期は、いよいよ今週末にゲンロンSF新人賞を賭けた最終選考が行われます。

 昨年に引き続き、選考委員の大役をお引き受けして、それはもう、プレッシャーは百人乗ってもとか象が踏んでもとかいうレベルをはるかに越えております。

 だって、私の身勝手な「読み」によって小説家が誕生したりしなかったりするんですぜ? いわば、候補作作者の人生を握ることになるんですぜ? 緊張しないほうがおかしいってもんです。

 いつものようにゲンロン完全中継チャンネルにて無料生放送もあるようです。ニコニコ動画にもシラスにも同じチャンネルがありますが、一応youtubeのほうを貼っておきますね。

 去年はズバズバ物を言いすぎたかなあと思い、同じ感想でも言葉柔らかに伝えるようにしようと決心していますが、いまのところは、ということで……。本人を目の前にし、他の選考委員の意見を聞いたりしたら、ついつい口が滑ったりするんだろうな。前もって謝っておきます。すみません。

最後まで書けたことを誇ろう

 まずは、最終選考に残られた方々、おめでとうございました。
 そして、実作を出されたすべての方々、自分が創造した物語を最後まで書き通して投稿したということに対して、おおいに胸を張ってください。

「最後まで書いてみたいですか(3回連載)」にあるように、ここまで辿り着くだけでそれはそれは大変なことなのです。
 悩み、動かし、削り、書き足し、エンドマークに到達できただけでも、ものすごい才能だと思います。

 いかがでしょう。顔を上げて胸を張れましたか?

 では、ここからいくつかの注意点を挙げますが、たとえそれが自分に当てはまっちゃうと思っても、その誇りだけは失わないでくださいね。

過渡期とは何か

 候補作を読み通してみて思ったのは、

 それぞれが過渡期なんだな

 ということでした。

 過渡期とはなんぞや? つまり、

1)まったく書けない

2)書いてみることはできる

3)エンドマークが打てるようになる

4)書くのに慣れてくる

5)プロとして安定して活躍できる

 の、4)のあたりかと考えます。

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