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本とエンタメの記録。日々の立ち止まり。現在仕事を離れ、気の向くままに積読本の棚卸し中。社会人大学生は春休み中。

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最近の記事

飯田橋・神楽坂の映画館「ギンレイホール」の立ち退き移転について(2022/11/8) 

※この記事は2022年11月に書いたものです。続報のないまま今に至ります。 1 はじめに  飯田橋・神楽坂地域で、半世紀近く親しまれてきたミニシアター、名画座「ギンレイホール」[i]が、今年(2022年)11月27日で閉館するという。[ii]入居する銀鈴会館ビルの老朽化による建て替えに伴う立ち退きで、ギンレイホールは移転先を探して再開予定ではあるとのことだが、現時点では発表されていない。  コロナ禍下の2020年6月、ギンレイホールは経営支援を訴えてクラウドファンディン

    • 「art biotop:水庭」石上純也

      石上純也が設計制作し、2018年公開された「建築作品」、那須の「art biotop:水庭」を、先週末に見に行った。 現地に立つと、少々芝の疎なゴルフ場みたいな印象を覚えてしまったのだが、積極的に解釈すれば、ここは所謂「自然」な庭ではなく、全て建築的に構築し直された空間なのだから、当然でもあるだろう。かつて田圃だった土地に、ホテル建築のために隣地から抜かれた300本以上の樹木が植え直され、160もの池が造成された。石上は、その全ての樹木をナンバリングして一本ずつ模型を作り、

      • 映画『アアルト』

        10月に公開予定の映画『アアルト』の試写を観た。 アルヴァと2人の妻、アイノとエリッサの人となりが滲み出て、アアルトデザインの見え方も変わるような描かれ方。モダニズムの渦中にあって、スカンジナビアから斜めに位置取りするようなアルヴァのある種の図々しさと奔放さが面白かった。 2015年に、ヘルシンキのアアルトの自邸やスタジオ、最後の作品となったフィンランディアホールなどを見に行ったことがある。曲木の修作、タイルやドアハンドルなどの細部に、モダニズムが席巻する中に存在する手作業

        • 日々の立ち止まりの記録を

          目の前のものを次々と摂取し続けるばかりで息苦しくなりそうだから、 たまにぽつぽつと句読点を打つように、吐き出してみようかと思います。 おそらく大抵は、本、映画、アート、エンタメ作品などの記録として。 すぐに流れ去ってしまうからね。