夫婦間で一番怖いのは「知ってるつもり」になってしまうこと
愛し合って結婚したんだから、お互いのことはちゃんと理解している。
そう考えている夫婦も多いことでしょう。
何年も交際した末に結婚したカップルはもちろん、
出会いは婚活パーティーなどでも、
お互いに気が合い、デートも何回か重ねて相手のことは理解したつもりになっています。
でも、男女の生理的・心理的な違いに加えて、
それまで別々の家庭で育ち、別々の人生を歩んできたふたりが
新しい生活を築いていくのですから、お互いに理解し合うのはそう簡単ではありません。
そこで注意しなければならない点があります。
「相手のことはもう知っている、理解している」と思い込まないこと。
一番怖いのは「知ってるつもり」になってしまうことです。
「知っている」と思い込んでしまうと相手を理解しようと努力しなくなります。
その結果、どんなことが起こるのか…?
ある夫婦が、休日に家族で出かけました。
夫は仕事で疲れていましたが、家族のために朝早くからクルマを飛ばし、
以前から子どもたちが行きたがっていたテーマパークへ。
人気のアトラクションに乗り、レストランで食事をし、一日中目いっぱい遊んで、夜遅くに帰宅しました。
子どもたちは大喜びだし、さぞ妻も満足しただろうと、夫はすっかりご機嫌でしたが。
家に着くと、妻は不機嫌そうに一言。
「あー疲れた…」
おいおい、そりゃないだろう!?
夫は当然、おもしろくありません。
少なからぬ労力とお金と時間をかけて精一杯家族サービスしたつもりなのに、
喜んでくれるどころか、感謝の一言もないなんて。
でも、妻にも言い分があります。
一日中、人ごみの中を移動したり、行列に並んだりと、動き回ってばかり。
妻はそれよりも、夫が車の中でゆっくり話を聞いてくれたり、
子どもたちがアトラクションに乗っている間に夫婦ふたりだけの時間を持ったり、心が通い合う時間をつくってほしかったのです。
【これが、男と女の違いです】
また、五感のはたらきにも男女それぞれの特徴が現れます。
男性は視覚からの情報に影響され、女性は聴覚と触覚からの刺激に敏感です。
だから、夫は妻がいつまでも美しく、可愛くあることを喜び、妻は夫が愛情を言葉で伝え、やさしく抱きしめてくれることを喜ぶのです。