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刻石流水 〜受けた恩は石に刻み、かけた情は水に流す〜

先日、「せっかく○○してあげたのに…」と気にやんでいる知人の発言を、ネットコミュニティ上で目にしました。

そんなこといちいち気にしてたら大変だよ、ということをやんわり伝えたくて、「そういえば、そんな言葉があったよな」と検索したところ、小説家・喜多川泰さんのブログに辿りつきました。

「受けた恩は石に刻み、かけた情は水に流す」

それができれば
長い間一緒にいればいるほど
相手のことを大事にできる。

僕の場合、後半の「水に流す」は自然とできている気がします。だから「してあげたのに…」とは思いません。

一方、前半の「石に刻む」方が十分できているかな、と自問しました。

これまでの人生、多少の上下動はありましたが、総じて幸せに過ごしてこれたのは、周りの人たちがくれた恩のおかげだと心底おもいます。ただ、それを克明に思い出せるほど記憶できているかというと、はなはだ怪しい…。

良くも悪くも忘れっぽい性格なので、以前は 3good3thanks という行動をとっていましたが、やめてしまって久しいです。

改めて、「記憶」にたよらず「記録」することの大切さを感じました。まずは今の気持ちを note に刻んでおきます。

◇ ◇ ◇

なお、この言葉はずいぶん昔から耳にした覚えがあります。検索すると、仏教経典の「懸情流水 受恩刻石」が由来だという記述はいくつか見つかりました。ただ、正式な出典は不明なまま。

ちなみに、長野県上田市にある真言宗智山派 独鈷山 前山寺(ぜんさんじ)には、この言葉の石碑があるそうです。(Webサイトにも季節の花とともにこの言葉が書かれていますね)

かけた情は水に流せ、受けた恩は石に刻め

(画像出典:かけた情は水に流せ、受けた恩は石に刻め - ヒダカズのココロの授業-比田井和孝・美恵ブログ

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(Cover Image by falco from Pixabay )


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Hiroshi SAKAI
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