ハリマvsC大阪堺L_選手入場

2020年は長期離脱から復活した千葉園子選手の良い年に!

 大晦日の夜になりました。如何お過ごしでしょうか?

 「忘年会」や「年忘れ〇〇」など、何事も忘年がフレーズになるのは良いとは思えない筆者です。

 【関連記事】女子サッカーだけでなくJFLも取材した2019年

 上記の記事内にも書かせていただいた通り、筆者はもともと女子サッカーから取材活動を開始した者です。平日は自分の仕事もあるので、まだまだやりたいこともあるのですが、なかなか満足に活動はできていません。

 そんな中でも色んなチームや選手を取材させていただきました。

「なでしこケア」を立ち上げた大滝麻未選手

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 今年の夏に女子サッカーの価値・地位向上を目指して、現役選手ながらも自らが創設者兼運営局長となり、なでしこケアを立ち上げた大滝麻未選手(なでしこ1部・ジェフユナイテッド市原千葉レディース所属FW)とも1年半以上前に知り合えました。

 「東京五輪へ出場するために」現役復帰し、昨年はなでしこ2部得点王も獲得。現在も、「代表への想いはいつも持ち続けています」という大滝選手。

【関連記事】FIFAマスターから東京五輪へ~元日本代表FW大滝麻未の現在地

 上記の記事は2018年4月に取材したものですが、当時から「現役選手としての立場で周囲の選手たちを巻き込んで~」や、中学年代のサッカー環境の乏しさについても考えを持っており、今年、それを実際に行動に起こしました!

 この「なでしこケア」の紹介動画のナレーションの多くは彼女自身がしているため、正直、その声を聴いているだけで涙が出ました。

 その後、彼女は、なでしこケアを通して中学生でサッカーをプレーする子供たちとワークショップにて女子サッカーの価値や課題について真剣に考えたり、直近では「子どもの権利とスポーツの原則」をテーマに他のスポーツの一流選手たちと対談。

 先日、日本のプロ野球・横浜DeNAベイスターズからアメリカのメジャーリーグ・タンパベイ・レイズへの移籍が決まった筒香嘉智選手も対談相手です。

 「自分の長所はコミュニケーション力です!」と、ハッキリと口にできる彼女は、英語とフランス語も堪能で、FIFAマスターの卒業生。今後もピッチ内外で彼女の活躍を楽しみにしたい!

千葉園子選手がなでしこチャレンジ選出!

千葉園子 インタビュー後

 そんな大滝選手や、なでしこ1部・伊賀フットボールクラブくノ一の主将MF杉田亜未選手のような代表経験のある選手たちや、現なでしこ2部・ニッパツ横浜FCシーガルズの神野卓哉監督。今年は日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿アンリミテッドFCを指揮する日本の男子サッカー全国リーグ史上初の女性監督=ミラグロス・マルティネス氏や、かつてガンバ大阪で得点を量産したFCマルヤス岡崎FW平井将生選手などなど、多くの選手や指導者を取材する機会をいただけました。本当に筆者は幸せものです!ありがとうございます!

 ただ、それは取材活動をし始めた当初に、なでしこリーグ2部・ASハリマアルビオンのMF千葉園子選手の記事を書く機会を得られたからだと思っています。

 当時の千葉選手は怪我もあって代表からは外れていましたが、現在のなでしこジャパンを率いる高倉麻子監督がチーム立ち上げ当初に定着していた選手。実際、姫路でハリマの試合を取材している際に視察に訪れていた高倉監督と遭遇。関係者受付の担当が席を外していた際に高倉監督と対面し、「係の者を呼んでまいりますね」と話をしたエピソードもあります(笑)。

 ただ、千葉選手は当時から度重なる怪我に悩まされ、ついには2018年の夏から約1年間の長期離脱を経験。離脱から1年以上が経過した今年9月のリーグ再開から戦線に復帰したところ。

 それでも長期離脱とは思えないほどの大活躍。復帰後の9試合全てに先発出場して6ゴールを挙げ、チームも9戦6勝の快進撃。前半戦僅か2勝に終わったチームを牽引し、11月には「なでしこチャレンジ(実質B代表)」に選出されました。

 なでしこジャパンの優勝で幕を閉じた12月の『EAFF E-1 サッカー選手権 2019 決勝大会』のメンバー入りは惜しくも逃しましたが、来年の東京五輪へ向けてラストチャンスの機会はまだあるはず。

 彼女には、2020年こそ良いお年を!ですね!

頑張れるチカラを与えられる千葉選手

千葉園子 球際の競り合い

 筆者が多くの選手や指導者を取材する機会に恵まれたのは、千葉選手を取材して以降の話です。

 攻撃の組み立てや攻撃のスイッチを押すアクセント役にもなれて、粘り強い守備で貢献できる。ヘディングにも強く、空陸両面の競り合いに強く、両足で蹴れて、ボランチより前のポジションを1試合の中で全てこなせる。今まで観たことがない選手。

 そんな千葉選手は代表に選ばれていた当時もサッカーだけでなく仕事もフルタイム勤務。チーム練習が18時半からと決まっているため、「自分は残業ができないので、早出出勤しています」という労働者の鏡のような心を持っている選手。

 筆者は仕事中、17時過ぎてから千葉県に商品を送らなければいけない事がよくあるため、送り状を書く際に、「千葉県・・・あっ、千葉選手は今頃仕事を終えて練習に向かうところかな?俺も頑張ろう!」と、残業時間突入の頃にいつも心を入れ替えるキッカケにしています。

 プレースタイル的にも攻守にアグレッシヴにプレーする千葉選手は、周囲に頑張れるチカラを与えられる選手だと思います。

 筆者にとっての恩人ですので、2020年こそ、彼女には怪我なく満足なシーズンを過ごして欲しい!その一心です!

(他愛もない会話からスタートしたインタビューでしたが、完全版は以下の『Soccerlture』というサッカーコラムサイトにて全編が読めますので、ご覧ください☆)

≪インタビュー≫「なでしこ2部の宝」ASハリマ・アルビオンFW千葉園子~代表定着も経験した自身とハリマの現在地』

良いお年をお過ごしください!

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 今年はJFLを取材したこともあって、また新たな出会いがありました。

 女子サッカーやJFLを通して、日本の各地で多くの方々にお世話になりました。ありがとうございます。

 今年もあと数時間です。

 皆様、良いお年をお過ごしください。

 そして、2020年が皆様にとって実り多き年になることを願っています!

P.S.葛〇史〇選手、どこへ行くのですか?この問いを2019年から2020年に持っていきます!

葛馬史奈


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