米国債なら短〜中期債ETFがいいというお話
今の状況を考えると、米国債に投資するなら短〜中期債ETFが良いと考えています。
理由は2つあって、
1.価格下落リスクが限定される
2.高利回りが継続しそうなこと
です。
価格下落リスクが限定される
最近のインフレ再燃の兆候とこれからのトランプ政策の影響を見極めるため、FRBは利下げを停止しました。
利下げ停止は、高利回りの継続ということにも繋がるので、良いニュースとも受け止めることができます。
国債の価格上昇という点では、痛い出来事ですが。
ただし、ここからトランプ大統領が減税を持ち出してくるとさらに話は変わってきて、これは財政を悪化させる懸念が生じます。
財政悪化からの長期金利上昇という流れが生じないか。
一方でトランプ大統領は支出を減らそうともしているので、それが実現できればバランスしますが、悪いシナリオを想定したいところ。
この事態になれば特に長期債ETFにダメージが大きい。
EDVなどの長期債ETFは価格が下落していますが、さらに価格が下落するリスクはあります。
一方、短期債ETFは価格下落リスクがないです。
中期債ETFは下落リスクはありますが、長期債ETFほどではありません。
ですから、価格下落リスクを考えると、米国債に投資するなら、短〜中期債ETFになってしまうということです。
当然、BNDやAGGなどの総合債券ETFもありです。
高利回りが継続しそう
さきほども書きましたが、米国では高利回りが継続するかもしれません。
現時点でのインフレの再燃と、これからのトランプ政策で、さらにインフレ気味の経済になってしまう可能性があるからです。
そうするとFRBはなかなか利下げに踏み切ることができない状況になります。
経済状況は悪くないですから、インフレ率が落ちなければ利下げをする必要はありません。
そうなると4%付近の政策金利で推移し、短期や中期のETFもそれなりの高利回りを継続する可能性があります。
まとめ:リスクを取らないでも高利回りでリターン
まとめると、
短〜中期債ETFには価格下落リスクが限定され、なおかつ、高利回りが期待できる
ということです。
長期債ETFも高利回りですが、価格下落リスクを考えると投資は難しい。
長期債ETFで上昇を狙うという手もありますが、債券という安全を求めての資産クラスでそれをやる意味があるのか、株で良いんじゃないかということもあります。
短〜中期債ETFでリスクを限定しつつ、高利回りを狙うというのがいいんじゃないかと考えています。