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跛亭日乗

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日記です。2022/11/20〜
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2024年4月の記事一覧

2024/04/29

いつのまにやら、こんなに無骨な手になった。
最近、毎日土や草を触っている。軍手をつけていても大抵は途中で脱ぎ捨てるので、結果、手が汚れ、傷ついている。

実家の家族を思い出せば、父は大工で、屈強な手の持ち主だった。母も現場仕事を手伝っていたし、兄もよく現場に連れて行かれていたから、2人とも、父と同じくらいとはいかないまでも、タフな手をしていた。
一方でぼくは、指がすらっと伸びた、厚みのない手をして

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2024/04/28

人と一緒に何かをする、特に、自分がやっていたことを人に手伝ってもらう、ということの困難に立ち会っている感じがある。
自分のペースが乱される、と感じるなら、それは、まだ、モードチェンジができていない証拠。状況に乗り切れていない証拠。
人を雇っていた、あの人は、どうしてたっけな?3人でやっていたあの人はどうしてたっけな?思い出す。

畑の手開墾を1週間から10日くらいこれまで1人でやってきて、相棒が来

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2024/04/27、鶏が来た

島に、鶏が来た。サプライズで友人が連れてきてくれて、他のことで頭がいっぱいでえええぇっと面食らったが、実際開墾作業している時に、横にひょこひょこ動いてミミズとかを食べてる鶏が居てくれるのは嬉しいことだぁ。
生き物を飼う、一緒に暮らす、そして生き物をこちらの生業にする、そういうイメージを育てていきたい。しかしそれはしようと思ってすることではなくて、むしろ目の前のことを必死にやってたら勝手にできていく

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2024/04/26

夕方鴛泊空港で、3年前の昆布干しバイト以来、毎年利尻に来ている同い年の彼を軽トラでピックアップした。電話で喋ったことはあったものの初対面で、漁師さんに挨拶した後、2人で利尻温泉に浸かる。その後、「無の会」のお米を炊き、晩ごはんを作って食べた。

5月4日まで居てくれるよう、そして今後は半移住も視野に入れてるよう。嬉しい限り。ともに晩ごはんを囲み、話せる人がいるのは、まずそれ自体本当に嬉しいことだ。

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2024/04/25

島にきてから、まずは島のことを知ること、と思ってここまできたが、そもそも何を知ったら島を知ったことになるのだろうか?

・人口、経済規模
・人々の話し方、表情
・食べているもの
・気候、土壌
・財源
・政治参加度

ある地域をはかる指標ってなんなんだろう。
でも、ぼくが「島を知る」というとき、指しているのは、そうした指標を知って空欄を埋めていく作業とは違うだろう。なにかもう少し島のコアというか、あ

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2024/04/24

1つ歳上の移住者先輩が、夕方一緒に開墾をしてくれて、そのまま利尻温泉に行き、帰ってクラシックビールを飲んで、パスタを茹でて食べた。いい夜ですね。
複数人いるとこんなに作業が捗るのか!!

驚きです。

利尻のおじさんはノーモーションで冗談を言ってくるので冗談だと分からず困る。今日も初めて温泉で会ったおじさんと話が盛り上がり、「漁師さんですか!?」と尋ねたら「バカ、俺はここの町長だ!」と言われ、えぇ

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2024/04/23

日の出とともにおきて5時から開墾、ごみ捨ての時間までやって、夕方また日の入りまで開墾、美しく沈む夕日、振り向けば月と利尻富士。最高ですね。

笹の開墾にも徐々に慣れつつある。

「お前は現実を生きない人だから」と、数日前親から言われた。それはまあ、いきなり島にいくことにした息子への心配の表出なのだろうけれど、その言葉だけあえて取りだして考えてみる。
「現実」という言葉はいったい何を指すのか…。

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2024/04/22

朝4時半に起きて5時から7時半まで作業1
8時から15時半まで日中の作業
15時半ー16時まで休憩
16時から18時45分(日暮)まで作業2
ご飯を食べたり、本読んだり、酒飲んだり、文章を書いて21時半ー22時に寝る、という日々をここ3日くらいしている。
キープしていきたい。
いい感じだ。

今日は9時からBARBAR.GG(!)で散髪してもらった。ホスピタリティがなんたるかを分かった店主さんで、

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2024/04/21、しっくりとしたルーティン

漁師のお兄さんが、採ってきた行者にんにくをお裾分けしてくださった。
別名アイヌネギ。根の部分を刻み、ニンニクがわりに油で熱し、あとは唐辛子と、ざく切りにした葉をゆでたパスタとあえてペペロンチーノをつくった。

これがうますぎて、昨日は3食、今朝もこれを食べた。繰り返し作る中で、自然と工夫もしたくなる。オリーブオイルにバターを混ぜたり、バターだけで、さながらほうれん草のソテーみたいにくたっとさせたり

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No.2:林大地さん修論本『世界への信頼と希望、そして愛』の読書会(第一回)レジュメ、2024/04/20

No.2:林大地さん修論本『世界への信頼と希望、そして愛』の読書会(第一回)レジュメ、2024/04/20

数年来一緒に読書会をしている林大地さんの修論本『世界への信頼と希望そして愛——アーレント『活動的生』から考える』の読書会を今日19時からしていた。その第一回レジュメを担当させてもらったので、今日はそれを置いておきます(林さんに許可をいただいています)。
何年も一緒に本を読んできた人が出版して、その本について直にじっくり質問、会話できるなんて、幸せなことですね。
ありがとうございます。

読書会でも

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2024/04/19、反省いくつか

昨夜、関西方面の事業支援者の方へのプレゼンを終え、無事、支援をしていただけることとなった。
利尻をしっかり知り(利尻!)じっくりと事業の形を決めていきたいから、最初から補助金は採らない、だけどお金が欲しい、というぼくらのわがままに、応援していただいた。
描く未来、これまでやってきたこと、まだまだたくさんのことを訊きたいし、できるならお酒を呑んで語り合いたい。素敵な、代えがたい、出会いをしている。あ

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2024/04/18、踏みとどまって書く

日記の更新のめんどくささに対して思う2つ目のことを書く。
実践と思考を繋げる、といいながら、それがまだうまく架橋できていないということ。実践は具体的で、思考は抽象的だから、というのは、少し話が違うだろう。具体・抽象は、あくまで対象に向ける網膜の網の目の設定の問題に過ぎないからだ。私たちが生きているのは、抽象的であり、かつ具体的な世界である。
本当の問題はどこにあるか。
思うに、実践を思考するには、

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2024/04/17、ゼロの身体をまずは磨こう

日記の更新が捗らなくなっている。慌ただしいということがあり、理由はそれに尽きる気もする、けれどもあえて言うなら、「考えるのが面倒くさくなっている」のだと思う。
2つ思い当ることがある。その1つ目をここに書く。
この面倒くささは、ぼくという人間にとって必ずしも悪いことではない。というのは、考えすぎる、というのがぼくの悪癖だからである。
考えすぎ、という表現も解像度が低いだろう。事前に考えすぎる、こと

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2024/04/16

①ノートにタスクを書き出す習慣(一日5回はやる)
②なにもしない時間を30分つくる習慣
をつくってからとても調子が良い。

開墾めちゃ大変だなぁ、御覚悟!
漁師のお兄さんに勧めてもらったヴィンランドサガの開墾の話のところ読もう。