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スポ根系マンガをきっかけに、大切な人や仲間、人生を振り返ってみた。

こんにちわ、ライター広瀬良子です。

小学生の頃に「りぼん」で連載されていた「ときめきトゥナイト」にハマって以来、マンガは息抜きでもあり、ときめきや刺激を与えてくれるものでもあり…常に傍らに携えてきた存在です。本は好きな系統しかほとんど手にとらないけど、マンガはそれこそオールジャンル。恋愛もの、お仕事奮闘系、歴史もの…なにを読んでもハマれる入りやすさと、絵とセリフが相まることによる、感情を突き動かしてくるパワーがあります。

タイトルや表紙が気になって、レビューを見て…などで読み始めることもあるけど、私の場合は周りの人から「おもしろい」と聞いて読むケースが大半。そこで今回は、私の人生に関わりの深い人から薦められてハマったマンガ、さらには私的に没頭率が極めて高い“スポ根系”マンガを振り返ってみようと思います。

父と、『名門!第3野球部』

とっても本好きな父で、私的にはあまり読みたいとも思わないような堅くて分厚い本がずらりと並んでいるような実家でした。本の虫であり、真面目で堅くて、マンガとは縁遠いような父が珍しく揃えていたのが、『名門!第3野球部』。

名門野球部の落ちこぼれだった3軍のメンバーが、解散の危機に瀕して奮闘し成長するという、いわゆる青春サクセスストーリー。このマンガを読んだ小学生当時は、野球がとくに好きなわけではなかったけれど、馬鹿にされてもひたすらに頑張り、凸凹なメンバーたちが力を合わせて夢を叶える姿に胸が熱くなりました。中学高校と、練習の厳しいバスケットボール部でがむしゃらに頑張れたのも、このマンガの影響があったのかもしれません。

父が所有していたマンガにはほかに『三国志』もあり、こちらも読破。歴史はすこぶる苦手でしたが、登場人物の個性あふれるキャラクターと人間模様に、涙がとまりませんでした!

部活仲間と、『スラムダンク』

先にも触れたように中学高校と6年間バスケットボールに情熱を捧げた私。部活仲間から借りた人気マンガ『スラムダンク』にも、もれなくハマりました。

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」「バスケがしたいです…」など数々の名言や、魅力あふれるキャラクターは有名ですが、ドリブルやリバウンドなど、地道な練習の積み重ねが結果を生むことを教えてくれたのも、このマンガです。

同じく井上雅彦さんのマンガで車いすバスケを題材にした『リアル』、バスケットボールに加えて爽やかな恋愛模様も描かれた八神ひろきさんの『DEAR BOYS』も、部活仲間に借りて夢中になって読んだことを覚えています。

会社の先輩と、『F』

好きなことと題材がマッチしたバスケマンガとは対照的に、まったく興味がなかった分野で、さらに絵のタッチが好みでなかったのにも関わらず、ドハマりしたのが、F1ブームを後押ししたとも言われる『F(エフ)』です。

妾の子どもということで、大企業を経営する父と折り合いが悪かった主人公・軍馬は、反骨心からレースの道を志すように。頭角を現し、FJ1600シリーズ、そして全日本F3選手権と、ステップアップしていきますが、時速300km以上という超高速の命を懸けた世界に、私が兎にも角にも夢中になってしまったのです!

複雑な人間模様、大切な人の死。次第に、自分の前を常に走る「黒い影の幻」を追い求めて、異常なほどにアクセルを踏み切る軍馬。その影の正体とは…。翻弄された運命の結末に、いろんな感情が一気にこみ上げます。

私にカーレースという新たな扉をこじ開けてくれた、忘れもしないシリーズです。

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姪と、『ハイキュー』

バレーボール。球技は全般好きだったので、学校の休み時間などに楽しむのは好きだったけど、背がそれほど高くない私は、アタックがどうにもネットを越えられなかった…!なんて苦い思い出もあります。でも、ワールドカップバレーは、それはもう、テレビの前で熱狂して応援していました。

なんて余談は置いておいて…、『ハイキュー』に出会ったのは、中学校でバレーボール部に所属した姪から借りたのがきっかけ。絵のタッチもとっつきやすく、すぐにハマりました。何てったって、登場人物たちがとっても魅力的!

バレーボール部としては致命的に背が低いながらも、常人離れしたスピードとバネで、次々とまわりを圧倒させるスパイクを繰り出す主人公の日向。クールで少しひねくれた性格ながらも、精密なトスを繰り出す天才セッターの影山(スラムダンクでいうところの、流川くん)。このコンビが、次はどんな神業を見せてくれるんだろう…と、ワクワクがとまりません!

「小さな巨人」という壮大すぎる夢を、キラキラした目で躊躇なく追い求める姿に、私も躊躇なく何でもやってやろう!と背中をおされる思いです。

息子と、『MAJOR2』

『MAJOR』の続編となる、『MAJOR 2(メジャーセカンド)』。メジャーという名のとおり、野球マンガです(5冊のうち、野球で始まり、野球で締めるって…笑。子どもの頃はそうでもなかったわたしも、今やすっかり野球ファンです)。

読むきっかけとなったのは、寝ても覚めても野球、野球、野球!の息子(小2)の影響。

『MAJOR 2』は、『MAJOR』でメジャーリーガーになった茂野吾郎の息子、大吾が主人公。この主人公が才能あふれる父と違って、全く才能がないんですね。でも、野球への情熱はある。一方、転校してきた佐藤光は、大吾と同じくメジャーリーガーの父を持ち、才能にもあふれている。ところが、野球がそれほど好きなわけではない。

この2人が出会い、互いに影響を与えながら苦あり楽ありの野球人生を歩んでいく…という物語なのですが、私は、フムフムこうやって練習するのか…と、練習熱心な大吾の自主練をノウハウ本のように見ている側面も。野球好きな息子をサポートする、一役になっているのかもしれません。

主人公に自分を重ね合わせて読んでいた以前とは違い、応援するような気持ちで読み進めています。


以上、「#私を構成する5つのマンガ」でした。
スポ根系マンガ以外だと、音大時代にハマった『のだめカンタービレ』『ピアノの森』や、出版社時代にハマった『働きマン』も懐かしい。また、自分の境遇とはまったく関係なくハマッた浦沢直樹の『MONSTER』『20世紀少年』『MASTER キートン』、そして疲れたときに気負いなく読める『聖☆おにいさん』など、私の新たな興味や知識の扉をマンガはホイホイッと、この上なく簡単に開いてくれるのです。

人生を彩るのに、なくてはならないマンガ。
この先どんなマンガに出会えるのか…、楽しみです。

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