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HIROBA公式マガジン

水野良樹(いきものがかり)の実験的プロジェクトHIROBAの公式マガジンです。毎週金曜日にラジオ的長文コラム『そのことは金曜日に考えるから』が更新されます。その他の記事も随時更新…
ソングライター水野良樹が主宰するHIROBAの公式マガジンです。HIROBAは『つくる、考える、つ…
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2022年1月の記事一覧

読む『対談Q』柴那典さん(音楽ジャーナリスト)前編①

水野:さぁ、今日のゲストは音楽ジャーナリストの柴那典さんです。よろしくお願いします。 柴:よろしくお願いします。 水野:柴さんが『平成のヒット曲』という本を出されました。平成から令和に至るまでの約30年間。それぞれの年のヒット曲、話題の曲をテーマに、楽曲と社会とを照らし合わせて考えるような論考です。たくさん僕の発言も引用していただいて。    柴:そうなんです。2010年の曲として、いきものがかりの「ありがとう」を選ばせてもらいました。2010年頃というのは、ちょうど

読む『対談Q』柴那典さん(音楽ジャーナリスト)前編②

柴:平成が終わった直後って、まだ平成という時代をどう総括するか、フワフワしていた気がするんですよね。たとえば経済だったら、失われた何十年って言い方とかも定着しているし、イメージも固まっているけれど。我々が対象にしているポピュラー音楽、J-POPの平成ってどんな時代だったか。変わった直後は、僕もよく位置付けられてなかったんですけど。まぁ今になって、本当に言えるのは「平成=コロナ前」っていう。 水野:ああ、なるほどね…。 柴:本当にその記憶とイコールになってしまった。とくに最

読む『対談Q』柴那典さん(音楽ジャーナリスト)前編③

柴:これ、いつも僕がインタビューする立場だから聞きたいんですけど。水野さんってHIROBAで『OTOGIBANASHI』を始めて。あれ、めちゃくちゃ大変なプロジェクトだと思うんですけど。素朴な質問として、なぜあんなに大変なことをやろうと思ったのか。 水野:なんかヒントが欲しかったんでしょうね。『OTOGIBANASHI』って企画が終わって、今、振り返って思うんですけど。なぜ、ひとは物語を作るのか、なぜ、ひとは歌を作るのか、というめんどくさいことを考えるんですよ。 柴:ええ

読む『対談Q』柴那典さん(音楽ジャーナリスト)後編①

柴:なんか今年去年くらいからヒットチャートを見るようになって、気づいたことがあって。『ヒットの崩壊』にも書いたけど、オリコンランキングよりもビルビードのチャートをよく見るようになった。 水野:へぇ、そうなんですか。 柴:ビルボードのチャートって、CDだけじゃなくてサブスクの再生回数とか、ラジオとか、複合して集計しているんですけど、毎週見ているとポーンって1位になって、すぐに消えていく曲と、2位から5位あたりにずっといる曲と2パターンあって。目立つのはパーンと1位になって、

読む『対談Q』柴那典さん(音楽ジャーナリスト)後編②

柴:『犬は歌わないけれど』で、何よりグッときたのは、書き下ろしの「親友」で。僕、コロナ禍のいきものがかりをZoomで見ていたんですよ。 水野:そうですよね、「今日から、ここから」のとき。柴さんにあのやりとりを記事にしていただきました。 柴:「今日から、ここから」という、亀田誠治さんといきものがかりが、日比谷音楽祭に向けて作った楽曲。あれって、本当に1年かけて作ったんですね。 水野:まさに1年ですね。途中、どうしても中断する時期もあったので、Zoomでやり取りしながら。

読む『対談Q』スキマスイッチ前編①

水野:さぁ対談Qです。今日はHIROBA初のYouTubeコラボ。これはもう大先輩に甘えようということで、こちらのお二方に来ていただきました。スキマスイッチの大橋卓弥さん、常田真太郎さんです。よろしくお願いします。もう大先輩! 常田:そうでもないんだよ。 大橋:そうでもないんだよ、キャリア的に。 水野:マジっすか? 常田:2003年デビューだから、うち。(いきものがかりは2006年デビュー) 水野:いや、でも僕らがデビューしたときには、活躍されているってイメージ。イ

読む『対談Q』スキマスイッチ前編②

水野:『クリスマスの約束』で、毎年、秋冬に必ずお二人とご一緒するじゃないですか。委員会バンドって言って、小田さんとスタレビの要さん、スキマのお二人と僕。5人でやるんですよ。で、5人でリハーサルやりながら、たまに現場で、スキマのお二人の喧嘩になっている瞬間があるんですよ(笑)。 大橋:はいはい(笑)それはよくある。だからそんな感じよ。 常田:喧嘩と思ってない。 大橋:僕らは喧嘩と思ってないんですけど。ちょっとあれ?ピリッとしてる?みたいな。 水野:あれがめっちゃ僕は好き

読む『対談Q』スキマスイッチ後編①

水野:いや、でも絶対、僕言えないです。聖恵にそんなこと。 常田:まぁ、男女っていうのがまたね、違うよね。 水野:キャッチャーでいようって思っちゃう。 大橋:まぁ、でも水野はそういう立ち位置でもあるしね。聖恵ちゃんに対してね。 常田:3人だと、そのバランスが上手いこといってたのかもしれないね。 水野:ぶっちゃけどうしたらいいですか? 大橋:本当は、水野がずっと気を遣って聖恵ちゃんのお膳立てをしてやっていくのは、僕はあんまりいいとは思わないのよ。やっぱりある程度、対等

読む『対談Q』スキマスイッチ後編②

水野:新しい2人で始まるんだから、22年間立ち位置同じだったけど、変えようって。 大橋:聖恵ちゃんのビッタリ後ろにいるってのは? 水野:背後(笑) 大橋:そんなことしてるひといないから新しいよ(笑)。常に背中合わせにするとか。 常田:新しいよそれ(笑)。 常田:ただ、こればっかりは聖恵ちゃんがどう思うかも大事だからね。 水野:真ん中好きだからなぁ。 大橋:だからセンターで背中合わせは?下手、上手を見て(笑)。   水野:真ん中見ましょうよ(笑)。おかしいじゃ

そのことは金曜日に考えるから no.17

金曜日になりました。 Opening  忙しそうですね。 …と言われることが多いのですが。忙しそうに見えるんですかね。本当に忙しいときと、それほどでもないかなってときと、いやいや、全然忙しくないですよってときがあるんですけれど。あれって、どうなんだろう。なんとなく「今日はいい天気ですね」くらいの気持ちで言っちゃうものなのかな。 振り返ってみれば、自分も言っているかもしれないですね。 ちょっと久しぶりに会ったひととかに「最近、どうですか。お忙しいんじゃないんですか?」と

そのことは金曜日に考えるから no.16

金曜日になりました。 Opening むちゃくちゃ寒くありませんか?ここ数日の東京です。スニーカーとかを履いていると足のつま先を刺すような寒さというか。ブーツを履いたほうがいいかなって思うような。冬が本気を出してきていますね。 早いところ、春にならないですかね。 雪のなかでもかわいい我が家の愛犬てけ。 雪をこわがるかなって思いましたけれど、意外に大丈夫でした。ハッハッ言いながら駆けていました。楽しかったみたいですね。 ちょっと哀愁があるんだよな。 てけのインスタはこ

そのことは金曜日に考えるからno.15

金曜日になりました。 Opening 増えてきてしまいましたね。 「増えてきた」というワードだけで、主語も示していないのに何のことなのかわかってしまうのが、あまりうれしくない共感ですよね。何度も繰り返すものだとはわかってはいても、不安になるし、「ああ、また始まってしまったか」と気持ちは沈むものです。知人でも何人か感染してしまったひとが出てきました。個人の体感を軽々しく一般化させるべきではありませんが、すごいスピードだなと思います。気をつけることは今までとは変わらない、と

そのことは金曜日に考えるから no.14

金曜日になりました。 Opening 新年明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 今年の年明けはなかなか寒さが厳しいですね。昨晩は東京でもしっかりと雪が降りました。東京の雪はべちゃっとしていて、雪国のように降り続けるわけでもないから凍結しやすいのかもしれませんね。雪上がり(雨上がりみたいですね)の朝が、一番危ないんじゃないでしょうか。皆さん、お気をつけて。 大晦日、上白石萌音さんがNHK紅白歌合戦に出演されました。 すばらしかったですね。