適応障害を乗り越えて…
皆様、こんにちは!
前回は自己紹介記事を書かせていただきましたが、かなり長くなりましたので、まだまだ書き切れていない部分もあります。
今回は、Twitterでも僕のポジティブツイートの根拠にしている適応障害になった頃のお話をしていこうと思います。
ただ、いい気分になるものでは正直ないです。僕は一つの情報として、皆様に発信をしていきます。
【そもそも、適応障害ってなに??】
適応障害というものを聞きなれていない方も少なくないのではないでしょうか??
僕自身も、自分が適応障害になって初めてそういう病気があることを知りました。
適応障害というのはストレスに対する病気の一種で、鬱病の一歩手前の状態にあるということを、心療内科の先生に教えてもらいました。
人は生きていると、様々なストレスに悩まされると思います。
ストレスは人生とは切って離せないものです。
なので、どれだけストレスとうまく付き合っていくのか??ということが大切になります。
でも、世の中の全ての方がストレスとうまく付き合える方ばかりではありません。
ストレスの原因を無くせばいいだけって、口で言うのは簡単ですが、人それぞれ色んな事情を抱えていて、それが簡単にできない場合のほうが多いんです。
ストレスで体調を崩してしまった方も、最初からそうすればいいことなんて百も承知なんです。
そして、僕の場合なので全員ではないとは思いますが、きっとストレスで体調を崩された方で、自分にそこまでのストレスの負荷がかかっていたことへの自覚症状がなかった方も多いのではないでしょうか??
僕自身も、なるまでは半分他人事でした…まさか自分がなるなんて、思いもよりませんでした…
ストレスの病気に対する社会的な理解って、おそらく皆さんが思っている以上に低いです…これは、ご自身がなってみると初めて感じる部分だと思います
口では何とでも言えます。でも、実際はそんな風に思っていない場合が、ストレスに対する病気への対応を会社等で対応する方です。
そりゃそうですよね、ご自身がストレスでの病気になったことがない人が対応する場合がほとんどでしょうからね…
適応障害、ストレスに対する病気って、人によって症状は様々だとは思うので、今回は僕の場合の実際のケースをご紹介します。
これを読んでくださった方が、少しでもストレスに対する病気に対する理解を深めて、皆様の周りのストレスで苦しまれている方に寄り添ってあげられる方になってもらえると嬉しいです。
【適応障害の原因になった背景】
先に断っておきますが、僕がこれを書いている意図として、僕が乗り越えてすごいと思ってもらいたいとか同情してほしいとか、そんなことのために書いているのではありません。
僕が適応障害を乗り越えることができたのは、自分の力ではなくて間違いなく周りの人のおかげです。僕にはまだ理解者、背中を押してくれる人がいました。
でも、ストレスに苦しむ方で、周りにそういう人がいる方ばかりではないと思うんです。
だから、僕が発信をして、これを読んでくださった皆様が、そういう方の味方になってあげてほしい…という想いがあります。
その想いが少しでも伝わることを願っております。
前置きが長くなりましたが、まずは、適応障害になった背景からお伝えします。
僕が適応障害になったのは、副店長になる店舗の前に在籍をしていた、とある携帯ショップで仕事をしていた時です。
僕は当時、店舗の中では幹部にあたるポジションにいました。
よく、携帯ショップではノルマがないみたいな求人広告をよく見ます。
当たり前ですがそんなことはありません。
名目的な個人ノルマは存在しませんが、実質的な個人ノルマは、仕事なので当然存在します。
店舗ごとに、今月はこれだけの実績をあげるようにという振り分けがあり、それを店舗のメンバー全員で獲得をしていきます。
その達成率によってランクがありますが、そのランクによってキャリアからもらえる支援金の額というものも変わります。
だから、店舗の目指すべきところが高ければ高いほど、個人にのしかかるものは大きくなります。
僕が当時在籍をしていた店舗は、目指すべきところは常に最高ランクでした。
当時はそれを狙えるだけのメンバーも揃っていたこともあり、所属するエリアでは僕が所属していた約3年ほどは、常にトップを走っていた店舗です。
だから、他店舗の方が視察にきたり、研修で一緒になった時には、どうやってあれだけの実績を上げているのか??ということをこちらがビックリするくらい聞かれました。
あまり細かくはここでは書きませんが、実際にそれだけの実績を上げていた方法は、当時ならまだ全然問題なかった値引きをしまくったり、お客様にひたすら提案をしまくって、半分強制的な感じでサービスをつけていたりする場面もありました。
僕は、どうしてもその部分に納得がいかず、常に疑問を抱えながら仕事をしていました。
店舗が存続をしていく上で、利益をあげるのはもちろん大切なことです。でも、その利益をもたらしてくださる方って、いったい誰でしょうか??
キャリア??違いますよね。今目の前にいる、利用をしてくださっているお客様なんです。
その方にメリットの出るお話なら、躊躇なんてする必要なく勧めまくったらいいと思います。もしくはその方が知らないだけで本当はこうしたほうがいいとか、そういう事は店員側の立場からすると多々あります。
だからこそ、お客様にとって必要のないものを勧めて契約をしてもらうような事が、僕は半分詐欺まがいのようなことをしているんじゃないか??っていう気持ちになりました。
でも、今こういう仕事をしている以上、こちらも会社から給料をもらっているわけですから、会社の利益を上げるためにサービスを勧めていかないといけません。自分のためです。
そんなモヤモヤを抱えながら提案をするわけですから、当然僕個人の実績は悪く、下から数えたほうが全然早かったです。
仕事だからと割り切るべきなんでしょう、会社員としては。でも、僕は割り切れませんでした。
そんな実績の悪かった僕が幹部の地位にいたのは、当時の上司が僕の評価してくれている部分がそこではなかったからです。
そんな状態で3年もいたんですから、当然その時のストレスは今振り返ればとてつもないものでしょう。
もちろん、僕に降りかかったのはその個人の数字に対するものではなく、責任者として僕が管理をしていた部分もあるので、僕は個人の実績だけでなく責任者としての部分のプレッシャーがありました。
僕がそれでも頑張れたのは、当時の上司の存在が大きかったと思います。
でも、その上司が現場から本社に異動をすることになりました。そこから、僕の適応障害が目に見えて現れることとなります。
【実際に僕に起こった適応障害による症状】
上司が変わりましたが、正直僕はその上司とは全く馬も合わない方でした。
その上司が悪いわけではありませんが、僕の我慢はそれで限界を向かえたのでしょう。もはや支えとなっていた人もいなくなりましたから…
今だからこそ解りますが、当時はストレスに苦しんでいたから、僕は普段の生活でもかなり暗い雰囲気になっていました。
あんまりまともに笑えなかったです。楽しいことも、普通に楽しめなくなっていました。
ストレスによる体調不良になってくると、もう無理とか周りに言うことすらしんどくて言いません…
だからこそ、大丈夫と言いながら顔色めっちゃ悪いとか、元気のない人ほど注意をしてあげてください。
めっちゃ心配するんじゃなく、何気なく飲みに連れていってあげるとか、何事もないようにいっしょに気分転換に付き合ってあげるとか、会話をするとかで僕は全然いいと思います。
気持ちはとてもありがたいのですが、ストレスで体調を崩している時って、本当に気持ちが落ちまくっています。
だから、その優しさから出る行動が逆に重荷になってしまうこともあります。余計に自分を責めます…
何気ない会話の中から、そっと聞き出してあげるくらいがちょうどいいです。めちゃくちゃ難しいですけどね。なんでそこまでせなあかんねんって思われるかもですが、本当にそのくらい気持ちが滅入っています。
さて、では実際に僕に起こった症状をお話していきます。
これは人によって現れ方は様々だと思うので、あくまで一例として捉えてください。
あんまり体調が優れないなーとは思っていたのですが、この症状が出た時にはもはや手遅れだったのでしょう…
とある時から、家にいる時は全く何もないのに、出勤途中に職場に近づけば近づくほど、吐き気がするようになりました。
そして職場に着き、まず僕はトイレに駆け込みます。吐き気が職場でピークに達するので。
僕の毎朝は、職場で嘔吐をするところから始まりました。まだ最初の頃は朝に嘔吐するだけでした。
でも、段々症状がひどくなるにつれ、僕は接客が終わるごとに嘔吐するようになりました。
最初は、単なる体調不良だと思っていました。なので、まずは内科にいき診察。
血液検査も実施しましたが、もちろん病院では症状がないので、検査結果は全くの異状なし。
ちょっと疲れとかからくる胃腸炎とかじゃないかということで、薬をもらい様子をみることに。
しかし、薬は一切きかず僕の体調は回復に向かうどころか、より一層悪化をしてきました。でも、血液検査に異常はないもんな…
この時、人生で初めて心療内科の受診が頭によぎりました。
でも、心療内科を受診するのは戸惑いました。まさか自分が…っていう気持ちもあったし、ただの甘えなんじゃないかとか、色々な想いが駆け巡りました。
当時の僕は、ストレスに対する病気は他人事だったので、正直最初は自分がそういう状態になって恥ずかしいという想いでした。
自分の存在を否定しまくりました。自分なんていないほうがいいとか、こんな状態になるなんてしょうもない人間やなとか。色々自分を責めまくりました。
でも、今の僕にはもはやストレスしかこの原因は考えつかない。
当時プライベートでやっていたこともあったし、これ以上周りに心配をかけるのも…という気持ちもあり、心療内科を受診することを決めました。
心療内科での具体的なことは省略しますが、先生やスタッフの方々はとても優しい方ばかりでした。
適応障害という診断を受け、先生に言われたのは、「辞めることは簡単。いつでもできる。辞めるのに診断書がいるならいつでも書いてあげる。でも、せっかく頑張ってきたんだからもう少し頑張ってみない??」と言われました。
自律神経を整える薬も出してもらい、様子をみることに…しかし、薬は全く効きませんでした。
プライベートの仲間にもこの状況を報告。プライベートの仲間の言葉が、僕の背中を押すことになります。
「そんな状況でそこでまだ頑張る理由はどうしてあるん??頑張ったって会社は守ってくれないよ??そんな苦しみながら続ける必要なんて全くない。今すぐ仕事を辞めなよ。仕事に困るなら、いっしょに探してあげるから」
これに本当に救われました。家族にも仕事を辞めると言ったところ、反対はされず、「そんな状態なら辞めたらいいと思うよ」って言ってくれました。僕を責める人は一切いませんでした。
この仲間と家族がいなかったら、僕はしばらくの間、この苦しみに耐えながら仕事を続け、更に悪化をしていて、取返しのつかない状態になっていたかもしれません。今の僕はもういないかもしれません。
こうして、僕は退職を決心することができました。
【理解のないストレスへの病気】
こうして僕は退職を決心し、もはやこんな状態で1ヶ月先まで仕事を続けるなんてことはできなかったので、当時の馬の合わなかった上司にいますぐ辞めさせてほしいという意向を伝えました。
そして、それを聞いた上司の第一声は…
「お前は何をふざけたことを言ってるねん」
何もふざけてなんていない。もうそのくらいの状態。毎朝嘔吐し、業務中も接客終わるごとに嘔吐し、はっきり言ってまともに仕事になっていない。
しかし、そこからはただひたすら責められ続けました。お前の体調悪い間にサポートしてた同僚の気持ちはどうなるんや、いますぐ辞めたいとか通用すると思ってるんかとか。
でも、僕も最後の力を振り絞って抵抗。それを聞いてあきれ果てた上司は、
「もうええわ。勝手にしろ」と。
当時の僕にとどめを刺したのはこのあと。
「というか、お前はホンマに病気なんか??ホンマに病気やっていうなら、診断書をすぐに取ってきて持ってこい」
まさかそんなことまで言われるとは、僕は思ってもみませんでした。退職の話をする前までに体調悪いと言ってた時には、表面上は気遣うような素振りを見せていたから。
そして僕は病院にいく準備をするために、店舗を出てロッカールームに。
最後の抵抗は終わりましたが、僕の心はなかなかにズタズタだったので、一人でそこで大泣きしました。悔しかった。
当時はもうこれ以上言い返す気力もなかった。ただ、悔しくて泣くしかありませんでした…
そして、泣き明かしたあと、その足で病院に向かい、もう仕事を今すぐ辞めるのに診断書を持ってこいと言われたから今すぐ書いて出してほしいと先生に伝えました。
最初入ってきた時は先生も、「もう少し頑張って…」と言いかけましたが、僕がそれを伝えたので、何も言わずに診断書を出してくれました。
ちなみに、その後の退職手続きでは、店舗に向かうことはなく、本社に異動したと当時の上司から、退職手続きのために店舗に行きたくもないだろうから本社に来てほしいと言われ、本社で全て手続きを終えました。
【最後に…】
ここまで僕の記事を読んでくださり、本当にありがとうございます。
僕自身、この記事を書いていて、当時の事を思い出し、涙が出てきました。
今だからこそこうやって記事にもできるし話もできますが、はっきり言ってあまり思い出したくもないし話したくもない過去の部分です。
そして知っておいてほしいのが、僕の診断された適応障害でも、まだ鬱より全然軽いんだということ。
軽くでこのくらいの症状です。鬱病の苦しみ、想像できますか??
精神の病気を甘くみないでください。本当に、僕くらいの症状のレベルでも死ぬことが頭によぎったくらいです。
ならないことに越したことはありませんが、いつご自身がそうなるのかなんて本当に分かりません。
明日は我が身です。僕が実際そうでしたから…
これを読んでくださった方の中で周りに僕と同じような方、僕より更にひどく苦しんでいる方がいたら、これを読んでくださっているあなただけでもいいです。
味方に、良き理解者になってあげてください。
一人でも味方、理解者がいるのかいないのかでは雲泥の差です。
もし同じような方でこの記事を読んでくださっている方がいれば、これを読んで少しでも勇気を与えられたりできていれば嬉しいです。
あなたは否定されるべき存在ではありません。弱い人間でもありません。心優しい人なんです。
その苦しみから、少しでも早く逃げてください。逃げることはカッコ悪いことではありません。
ご自身のことを一番大切にできるのは、あなたしかいないんです。
その苦しみを知り、立ち直れた先には、あなたにしか解ってあげられない苦しみがあります。それってめちゃくちゃ素敵じゃないですか??
一人でも多くの人が、苦しみから解放され、笑顔になれますように…
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。