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湖に燃える恋・第13話「本当の過去…その1」

明美のその中は柔らかくて、とても温かだった。まとわりつくようにしっとりと俺を包んでくれた。とうとう俺は明美の中に入り込んだ。
 
 
 
明美の声が大きくなった。下唇をかみ締め、悶絶する明美、俺は少しずつ、そして根元まで押し入れた。俺の流れる汗は滝のようだった。その濡れた体で明美の裸体にこするように触れるとさらに欲情したのか、妖艶な声で喘ぎ始めた明美だった…。
 
 
 
俺たちの様々な「シュールダンス」はそんなに長くは続かなかった。時間にして15分くらいだろうか? 完全に焦点の合わない虚ろな目をして喘いでいる明美と、肥大化しすぎて破裂しそうな俺の「波動砲」はもうすぐ充填が完了しようとしていた。
 

 
「あー、もうだめだ、明美ちゃん、イクよ!」
 
 
 
「ヒロユキさん、あぁー………。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
120% 充填していた波動砲は 明美の中で
100%打ち抜かれた・・・・。
 
 
俺は鼓動が治まらない自分のモノをしばらく明美の柔らかなその中に挿入したまま、余韻を味わっていた。明美は全身が熱くなり腰が引きつっていた。
 
よかった・・・・。明美も最後までイッてくれたようだった。


と放心状態だった明美の顔が急に泣き顔に変わった。そしてしくしくと泣き始めたのだった・・・。
 
 
 
 
 
「明美ちゃん・・・いや、明美、どうしたの?中に出したのがよくなかったの?」
 
 
 
 
 
すると明美は思いもよらない一言を発した。
 
 
 
 
 
 
 
「わたし・・・・また・・・・・わたし・・・・またやってしまった・・・。」
 
 
 
 
 
どういうことなのか? 訳がわからない・・・・。
 
 
 
 
 
 
「明美、どういう意味なの? このエッチは遊びだったの?」
 
 
 
 
明美は何から話していいのか、わからないくらいにオドオドとしていたが、やがて、ゆっくりと話し出した・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
「私、酒癖が悪いんです。両親がお酒が大好きだったので・・・私は中学のときからお酒を飲み始めました。飲んで酔うといやらしくなっちゃう・・・私の初体験は同じマチの若い漁師さん、私が15で彼が19でした・・・。

そのあともその漁師の彼とは何度もお酒を飲んではエッチをして・・・それが快感でしかたがなくなりました・・・。

 
 
高校2年の時に先輩のバレー部の彼が出来たのですが、その年の夏、札幌の友達のところに遊びに行くといって彼と一泊旅行をしたんです。
彼とそういうところに行くということは、彼にとっても目的はソレしかないと思ったのですが……私はお酒なしではエッチが出来ない体に
なっていたんです。シラフではとても怖くて、怖くて・・・・。
 
 
 
結局、彼の前で酒を飲むわけいもいかず、無理強いする彼をなんとか拒否できたのですが、その旅行のあとから彼は冷たくなりました。ふたりきりになりキスまでは出来るのですが胸を触り、服を脱がそううとすると、彼のその手を力づくで振り切ろうとするので、彼はある日、ついに怒ってしまいました。
 
 
 
 
『俺のことが嫌いなのか?そんなに俺が求めることが耐えられないのか?それなら別れてやるぞ!』
 
 
 
 
 
私はそれは本意ではありませんでした。本当に彼のことが好き!でも・・・エッチをする勇気はない・・・・。だから、もう少し待って!
と彼に言って、努力してみる・・・と別れることだけは回避しました。
 
 

 
 
ヒロユキさん、おかしいと思っているでしょ?そんな都合のいい女、お前が演じているだけだろう?と思っているでしょ?  でも・・・・本当に・・・これは本当の事なの・・・・。」
 
 
 
 
 
 
明美がずっとしゃべり続けていたので 俺はそっと割り込んだ。
 
 
 
 
 
「話は冷静にちゃんと聞いてるから大丈夫だよ・・・・そのあとの話、聞かせて・・・。」
 
 
 
 
 
明美は珠のような大粒の涙を溜めては流しながら、おそらく彼女にとってこの上ない恥ずかしい自分の本当の過去をまた喋り始めたのだった・・・・。
 

                                〜第14話へ続く〜
 
 

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