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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

ドクター・ストレンジ見てきた

ドクター・ストレンジ2(MoM)見てきました。
正直、うーん。。。面白かったけどね。という感じ。

(以下、ネタバレになりますのでご注意)






ワンダ

ひとつには、今回のメインヴィランが可愛そうなワンダだったこと。ヴィジョンと死別して、子供がほしすぎて、みんなに迷惑かけて、反省したはずだったけど、結局…幸せな家庭を手に入れたくて暴走…。
Disney+でワンダビジョン全部見たこともあって、ワンダの気持ちはよく理解できてしまう。つまり「やられる動機」が弱い。やっぱり敵キャラにはその動機を強く持っていてほしい。

(その点、サノスは冷静に言えば「おまえ正しいかもしれないけど、勝手すぎるぞ!」って理屈を持っている敵だったから。容赦なく倒してほしい、って思えた。)


今回は結果的にストレンジVSワンダっていう構図になり…どっちが勝っても悲しい。

マルチバースのハードル

もうひとつには、1月に見たスパイダーマンノー・ウェイ・ホームがマルチバースをうまいこと使ってたから、ハードルが上がっちゃっていることもあったと思う。
はっきり言って、今作(以降)でのマルチバースは、何でもありすぎて物語を逆に退屈にしちゃっていませんか?
スパイダーマンでは事故・過失でマルチバースへの穴が空いちゃって…という展開だったけど、今回のアメリカチャベス(それにしてもすごい名前)ちゃんは自分の力で自由にマルチバースを行き来できちゃう…もはや無敵じゃね?

今作ではまだ、その力をコントロールしきれてない、っていう制約があったものの、覚醒してからの今後のマーベル・シネマティック・ユニバースの展開的にはなんでもあり、になってしまいそうで…老婆心ながら、脚本、大丈夫かよ、となってしまっています。

例えば今後、サノスの2倍強い敵キャラが出てきても、アメリカチャベスちゃんが他のバースからアヴェンジャーズをたくさん連れてくれば絶対勝ててしまう。
(同じく無敵キャラのキャプテン・マーベルには地球以外も見張らないといけなくて、地球のことばかり見てられない、っていう理由があった。それに比べたらアメリカチャベスちゃんはカマータージで修行してるだけだから。今後は物語の序盤で敵キャラに早々に誘拐されて、他のキャラがそれを助けに行くとか、そういう展開になるのかな〜…)

予告編

予告編も多分良くなかった。たぶん9割の人が想像したのは、ワンダはストレンジに助言するとか、なんか秘密の術を教えてくれる程度のサポート役で、ホントの敵は別のバースのストレンジになる、みたいなストーリーだったんじゃないかな。というか、別のバースはそういうふうに使ってほしかったって願望。もっと泣ける展開としては、ピンチになったストレンジを助けるために秘密の自爆魔法を使う、とかさ…ベタだけど。

あと、これはどこかのレビューサイトで誰かが言っていたことだけど、せめて、ヴィランがワンダなのであれば、「別のバースのワンダが元のバース(我々のバース?)のワンダを操っていた」とかね。そういうふうに、あくまでもヴィランは外部にあってほしかったなぁ…。

アメリカ・チャベス

あと個人的にはアメリカチャベスちゃん(それにしてもすごい名前)があまり可愛くなかった。顔は可愛いんだけどね。演技もちょっと下手だったかな〜、ストーリー上そうだったとはいえ、ずっと驚いているだけ、な印象。
映画の最初からストレンジと一緒に画面には登場するけど、お前誰よ状態で最後まで続くんだよね…人格とか、何をどういう風に考えているのかとかも描かれないし。

過去にお母さんたちがなんちゃらってのはあったけど、例えばお母さんたちにいつか絶対再会したいとか、そういう強い心理描写がなくて。なんか終始周りの大人たちに手を引っ張られるばかりでね。こういう風に雑に導入されたキャラってマーベル映画で初めてじゃないか、多分。

おそらく新ホークアイのケイトビショップとか、(今後配信になるそうですが)ミズ・マーベルといった若手ヒーローといっしょに今後のアヴェンジャーズ若返り計画の中心となっていくのであろう…とは思いますけどね。がんばってください。

まとめ

というわけでGW、お友達とワイワイ見てそれ自体は楽しかったけど、映画としてはうーん。レビューサイトを見ても賛否両論。今後、マーベルはマンネリ化・インフレ化との戦いになっていくものと思われます。

追記

スパイダーマンはウィレム・デフォーが出るから観に行こうってなっただけだったし(結果、ものすげー面白かったけど)。エンドゲームで俺はマーベルは卒業かな〜って思っていたのもあった。マーベルも女性ヒーロー、若手ヒーローを投入して、マーベルのターゲットは若者・女性に移りつつあるんだろうな。ということで、今後はリーアム・ニーソン映画とかを見ていこうと思います。


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