おっさんが生きづらい

臭いとか、頭が固いとか、若いやつらがみんな同じに見えるとか。人の名前が出てこないとかおっさんとして生きるのは辛いなぁとウェブの記事等を見ていると思うが、しかしこれは当たり前のこと。
だって生物的にはもう引退の世代なのだから。

生物学的には、おっさんになる前にパートナーを見つけて、子孫を残しておくように設計されている。

単に医学の発達と、社会の成熟によって「まだ生きて社会にいていいよ」と許されているだけなのだ。

おっさんは女性や若者から嫌われやすいだけでなく、成人病のリスクも高まる。物心両面で、とにかく人生がハードモードになっていく。
(社会の中で懸命に働いて、ご褒美にお酒を飲んだら成人病、ってそれはあまりに酷い因果応報だな、と個人的には思うけど)

でも、とにかくそれが「自然」だとしたら?

ある程度の年齢に成長してしまった「元・若者」はさっさと退場するのが自然の摂理だとしたら、長生きするのはその摂理への最大の反逆じゃあないか。

仕方ないので、こうなったら、生きてやろうじゃあないか。

誰か大きな存在が、俺たちをなぶり殺しに来ているんだとしたら、その企みを覆してやろう。
その存在を神と呼ぶ人もいるのなら、神を欺いてやろう。

それこそが、おっさんになってしまったものの戦い方なのではないか。

若くして美しいままこの世を去ることに失敗し、未練たらたら加齢臭プンプンで生きて、生き続けて、最後まで粘り強く自然に反逆し続けること。
それこそが、おっさんに残された道だと俺は思う。

がんばろうおっさん。


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