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ぼくのかんがえたシンウルトラマン(速報)

そこまで期待したわけじゃなかったけど、全体的におもしろくなかった。ただ、部分部分でこの映画でしか見られないシーンがあったので、その分は、面白かった。



以下ネタバレを含みます







GOOD 長澤まさみ

スクリーンの中で己のリビドーに女優を従わせるという変態的行為ではあったが「昇華する」とはこういうことよ、と思った。スクリーンの裏側で己のリビドーに女優を従わせようとした某変態映画監督には、他山の石としてほしい。
(余談ですが、岡田斗司夫が「巨大化するフジ隊員」をオマージュしてくるのでは、という予測を完璧に当てていて、すごいな…って思いました 参照:Youtube【シン・ウルトラマン】斗司夫がメフィラス星人編を予想出来た理由がヤバい【庵野秀明/樋口真嗣/DAICONFILM/帰ってきたウルトラマン/怪獣/スーツアクター/岡田斗司夫/切り抜き/テロップ付き】

GOOD メフィラス星人(aka四字熟語大好き星人)

山本耕史好演。演技を見ていてずっとニヤニヤしていた。俺が高校生だったら「捲土重来…わたしの好きな言葉です」を口癖にして、友達を減らしていたであろう。

BAD ウルトラマンの動機の薄さ

ウルトラマンがなぜ人間ひとりに拘るのか。よほどニンゲンという存在に期待してなかったのか…。ゾフィーに「ニンゲンと分離して帰ろう」と言われたときに「分かった。帰る」って答えてしまうんでは。

BAD 禍特対のチーム感の薄さ

あまり活躍しない。長澤まさみと若い兄ちゃんはいいとして、メガネの女の人と、リーダーが活躍しなさすぎ。登場するときからエリート集団的な感じだったのが、余計にその印象を強めた。陽のあたらないポンコツ集団だが、ポテンシャルはある、って設定にしたほうが良かったんでは。(それだと現場に派遣されるのと矛盾するか?)

BAD なぞの若手イケメン俳優

科学ヲタが自分の頭の弱さに意気消沈→あるヒントをきっかけに謎が解けて物語が前に進む→既視感(シンゴジラ)がすごかった
映画館から帰ってきてTwitterで検索したら有名なアイドルの方らしい。すみません、おっさんにはNot For Meでした。

BAD 没入感の低さ

やはり僕は没入感がほしい。スクリーンに写ってなくてもいいけど、そこに映る世界の中に、俺もきっといるんだなぁと錯覚出来る感じ。ポエムっぽく言うなら「ああ、これは僕のストーリーでもあるんだ…」と思える感覚。本作はそれが薄かった。(よい例:シンゴジラ、桐島部活)

BAD いきなりゼットン

「強すぎるラスボスの登場」は一作目では唐突すぎた。敵を何体も倒してきたヒーローがこんなにあっさりやられるなんて!って言う絶望感が必要だが、それは主人公たちと自分の間に一定の「歴史」が出来てからじゃないと成立しないんじゃないか(よい例:MCUのサノス)

(上記を踏まえて)ぼくのかんがえたシンウルトラマン

ウルトラマンが地球にやってくる
不本意ながら地球人を傷つけてしまい、彼を助けるため地球人と融合する
ひとりで外星人と戦うつもりが、健気にサポートしてくれるチーム・地球人のみんなにほだされ次第に「ニンゲン、ワルクナイ…」となるウルトラマン
最後はみんなで力を合わせて、ちょっと強い外星人をやっつけるも、ウルトラマン満身創痍に
ゾフィーがやってきて母星に帰ろうと誘うが、ウルトラマンは「地球に残りたい」と言って終わる
(エンドロール後)遠い宇宙の彼方で地球の存在に気付くゼットン
ULTRAMAN WILL RETURN … 終

…なんかよくある大作夏休み映画みたいになっちゃった。
映画を作るって大変ですね。作り手の方は、やはりすごいと思います。

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