IQは後天的に鍛えられるのか
皆さん、こんにちは。
今日はIQについて考えてみたいと思います。
昔から頭が良い人に憧れてきました。頭が良いってカッコいいですよね!
でも頭が良いってどういうことなんでしょうか。
・頭が良いとは、勉強ができることである
・頭が良いとは、計算能力が高いことである
・頭が良いとは、記憶力が良いことである
・頭が良いとは、創造性が高いことである
とか色々言われますが、学校でも会社でも「頭が良いとは何か」について教えてもらったことはないんですよね。
誰にも教わっていないのに『あの人頭良いよね!』って会話が成り立つからすごい!暗黙知の最たるものでしょう(笑)
少し前に「地頭を鍛える」というのが流行りました。
書店にもフェルミ推定の本とかがいっぱい並んでいましたね。
これを見たときに色んな疑問が頭を駆け巡りました。
「頭が良い」と「地頭が良い」って何が違うの?
「地」って何?「地」じゃない「頭の良さ」があるのか?
もっと言うと、
「地頭」の『地』は「本来の」とか「元々の」って意味なので、「地頭の良さ」=「その人が持っている『本来』の頭の良さ」になりますが、後天的に鍛えられないからこその「地頭の良さ」なんじゃないか、と。
論理矛盾していないか、これ。。。
まぁ、少なくとも『地』が付かない「頭の良さ」は『鍛錬が可能』そうです。
※補足
「地頭を鍛える」の「地頭」は『思考力』と同義で「考える力を身につけよう」、「鍛える」は『原石を磨く』という趣旨は理解していますw
巷ではよく「頭が良い」=「IQが高い」と言われますよね。
IQ(知能指数)って何を指すんでしょうか。
IQをWikipediaで調べてみると次のように書かれています。
知能指数とは、数字であらわした知能検査の結果の表示方式のひとつである。高いほど知能が高いことを、低いほど知能が低いことをあらわす。知能指数の算出には2種類あり、「生活年齢と精神(知能)年齢の比」を基準とした従来の方式と、「同年齢」を基準とした方式がある。現在では従来の方式はあまり使われなくなりつつある。
小難しいですが、「同年齢」を基準とした方式というのは、簡単にいうと「偏差値」で測るということです。大学入試で出てきたアレです。
IQを偏差値で換算するとこんなイメージです。
IQ85 = 偏差値40
IQ100 = 偏差値50 ← 世の中の平均
IQ115 = 偏差値60
IQ130 = 偏差値70 ← MENSA入会条件
ちなみに東大生の平均はIQ120(偏差値63)くらいだそうです。
世の中にはIQが高い人の団体(MENSAとか)があります。MENSAに入会するにはIQ130以上が必要とのことですが、人口の約2%しかいないそうです。
ここまでくるとIQを測ってみようと思うじゃないですか!(僕だけ?)
でも、正式に測ってもらうのって実は結構ハードル高いんです。
ということで、どれくらい正確かは分かりませんが、まずはネットにあるIQテストにチャレンジしました。
(それだけで満足できずに結局MENSAの試験も受けた(合格しちゃった)んですが、それはまた別の話)
やってみると、IQテスト=パターン認識問題になっているんですね。
パターン認識問題は次のような問題(?に何が入るか)です。
1 + 4 = 5
2 + 5 = 12
3 + 6 = 21
8 + 11 = ?
もし「頭が良い」=「IQが高い」で、「IQが高い」=「パターン認識力が高い」とすると、「頭の良さ」は「パターン認識力の高さ」に他なりません。
では、パターン認識は鍛えられるのでしょうか。
僕の答えとしては「鍛えられる」です。
パターン認識の本質は具体と抽象の行き来にあります。
つまり、パターン認識力の高さは、複数の事象から共通性を抜き出し、その共通性が今回のパターンに合致するかどうか確かめる仮説検証力の高さを意味します。
思考のパターンには「帰納法」と「演繹法」の2種類があります。
・帰納法
個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則・法則を見出す方法
・演繹法
一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る方法
上述した「複数の事象から共通性を抜き出し」は『帰納法(具体→抽象)』を、「その共通性が今回のパターンに合致するかどうか確かめる」は『演繹法(抽象→具体)』を指します。
ビジネスでも仮説検証力はとても大事ですよね。
さて、このパターン認識をどうやって鍛えるかですが、僕は①人に説明可能な答えを出すこと、②他の解釈がないか探すことが大事だと思っています。
まず、①「人に説明可能な答えを出すこと」についてです。
何か物事を深く考えるのはとても大変です。そして、説明可能な答えを出すまで考え続けるのはもっと大変です。なので、「こんな感じ」「こんなイメージ」と漠然とした答えを出して終わらせてしまうことも多いのではないでしょうか。
もうひと踏ん張りして「◯◯だから△△」と人に説明する努力をすることで、物事に対する解像度はグッと上がります。
自分が解説者になった気持ちで説明する、解説書を書くつもりで説明する、くらいアウトプットにこだわるということです。
また、深く考えるためには「好奇心」も大事になってきます。つまらないと思うことを考え続けるって苦痛ですもんね(笑)
実はこれを鍛えるのが一番大変かもって最近感じています。どなたか好奇心の鍛え方があったら是非教えてください!
そして、②「他の解釈がないか探すこと」についてです。
人は唯一絶対の正解を求めがちです。正解がないと不安になるし、正解はケースバイケースと言われれば不満を持ちます。
先ほどの、
1 + 4 = 5
2 + 5 = 12
3 + 6 = 21
8 + 11 = ?
ですが、答えは何だと思いますか。
SNSで話題になったのでご存じかもしれませんが、回答は複数あります!
言い換えれば、ルールが複数存在するということです。
1つの答えを出して満足していませんか。
答えは1つしかないと思い込んでいませんか。
物事には複数の側面があって、正解は1つではありません。1つの事象からいくつもの解釈は可能です。常に「Why?」「True?」と問いつづける姿勢が大事になります。
そろそろ話をまとめていきます。
「IQの高さ」=「パターン認識力」とするならば、IQは鍛えられます。
パターン認識力を高めるには、物事の裏にあるルールや仕組みを、人に説明できるまで考えるトレーニングを地道にやり続けるのが一番です。
(地道&当たり前過ぎてnoteに書くほどの意味あったかは不明)
ただし、向き不向きは結構あると思います。ある意味で運動神経みたいなもので、努力で一定のところまでは鍛えられるけど・・・という感じかなと。
そもそもAIが大得意とする分野なので、どこまで鍛える必要があるのか、という話もあるかもしれません(笑)
そして、ここまで「頭の良さ」=「IQの高さ」=「パターン認識力の高さ」で話してきましたが、実際にはIQは「頭の良さ」の1つでしかありませんし、パターン認識力は「IQの高さ」を示す1つ要素でしかありません。
それを含めたうえで、もしIQを上げたいと思う方の少しでも参考になれば幸いです。
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