歴史は繰り返すのか
さてさて、本日は昨今の株式市場について気になっていた説をご紹介。
まずは何といっても強いですね、コロナ暴落後の株式市場。
日経平均もとうとう100%戻しまで7~800円のところまで回復してきました。
いくら未来を反映するとはいえ、コロナ第二波が襲っている現況からはちょっとかけ離れた動きをしています。
アメリカは何といってもgafam(ガーファム)が牽引するナスダックがいち早く上昇に転じ、相場を引っ張りました。グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト。たしかに死角なしで業績もうなぎ上り、若者や株式の新規参入者にも大人気。
それとは別に、この異常な回復相場を支えているのは、間違いなく世界中で行われている金融緩和。アメリカをはじめ、コロナ対策で異常なまでの財政支出を繰り返し、実体経済と乖離した過剰流動性相場となってしまいました。
参考までにここ最近の日経平均株価データ
参考までにここ最近のNYダウ株価データ
このあたりを頭に入れた上で、とても気になる説が、某証券会社の7月7日のメルマガで流れてきていたのでご紹介。
それは、「バブル」は繰り返すのか?ブラックマンデーの1987年の相場と「不思議な共通点」があるというもの。
2/21(金)の翌日から新型コロナウイルスの流行を警戒した急落場面となりましたが、7/7(火)は2/21(金)から92営業日目。
日経平均株価は急落後の底値から、その96%超を回復した水準にまで回復しています。
不思議なことに、今回の株価急落は、1987年のブラックマンデー後の急落といくつかの共通点をもっています。ブラックマンデーの前日から92営業日目に下げの96%超を回復しているというのも共通点のひとつ。
「A」が1987年で「B」が2020年です
「A」はブラックマンデーとその後の推移を示したグラフということになります。1987/10/19(月)の米国株式市場ではNYダウが前日比507.99ドル(22.6%)安のまさに「暴落」となり、翌10/20(火)の日経平均株価は前日比3,836円48銭(14.9%)安と、こちらも文字通りの「暴落」となりました。ほぼ全銘柄がストップ安という大波乱。常識的に考えれば、回復に年単位かかるところを、その当時の日経平均株価は半年で値を戻し、さらには、1989/12末に38,915円87銭の史上最高値を付けるという異常な強さを発揮しています。
2020年のコロナ相場「B」とブラックマンデー「A」は短期間で急落したこと、短期間で回復していること、そして回復を目指し「金融緩和」を推し進めたという共通点があります。
そして先に触れたように、7/7(火)は今回のグラフの起点となる2/21(金)から92営業日目ですが、日経平均株価はその96%超を回復した水準になっています。一方、グラフ「A」において、1987/10/19(月)の92営業日目に、株価は96%超を回復した水準を回復しています。
この数字の一致具合、めちゃめちゃ不気味じゃないですかww
7/7(火)時点での話でしたが、その後も上昇を続けているところをみると、今現在もほぼほぼこのグラフ通りの値動きとなっています。
ご存じの通り、平成バブルは1989/12末のバブル天井へ向かっていったのですが、その後の「バブル崩壊」「失われた20年」へと誘われます。
-歴史は繰り返すのか-
まさにここからが正念場。
絶妙な舵取りが必要な上、まずはコロナ次第のところもあり、人類の知恵と進歩に期待するしかないようです。