英語を学び直したい人のための「ちょいと使える英語 Vol.10」
今回は「名前について」
英語圏の人のファースト・ネームにはたいてい愛称があります。正確には短縮形(diminutive form)。これは英語に限らず、他の言語にも見られます。
英語圏の名前をいくつか紹介します。
1.Joe Biden
世間ではJoeで通ってますが、正式にはJoseph(ジョセフ)と言います。
トランプ支持者の乱入で水を差されましたが、連邦議会での正式な次期大統領認定手続きの場では、”Joseph Biden Jr."と正式な名前で呼ばれていました。
2.聖人に由来する名前
アメリカもイギリスも、主流の宗派は異なりますがキリスト教国ですから、聖人に由来する名前を持つ人が非常に多いという特徴があります。Josephもそうです。日本での呼称で言えば「ヨセフ」、聖母マリアの旦那ですね。
聖人は山ほどいるので、十二使徒だけに限って例を挙げてみると、
・聖ペテロ(Saint Peter):Peter(ピーター)
・聖マタイ(Saint Matthew):Matthew(マシュー)
・聖パウロ(Saint Paul):Paul(ポール) など
女性の名前ならば、Mary(メアリー:聖母マリア)やCatharine(キャサリン=Cate, Cathy)など。
英米に限らず、伝統的にキリスト教国家であれば、同様の傾向があります。ドラゴン退治の伝説がある聖ゲオルギオスは、英語ならGeorge、スペイン語ではJorge(ホルヘ)、フランス語はGeorges(ジョルジュ)となります。
3. 愛称(短縮形)いろいろ
正式な名前の一部をとって愛称にしているパターンはわかりやすいですね。
女性なら、Elizabeth → Liz(リズ)やBeth(ベス)、Margaret → Maggie(マギー)あるいはちょっと変形してMeg(メグ)。
男性なら、Anthony → Tony(トニー)、Timothy → Tim(ティム)など。
Michaelは、そのままマイケルと呼ぶ人も多いようですが、Mike(マイク)はこの短縮形です。ローリングストーンズのMick Jaggerも本名はMichaelです。
以下のようなパターンは、単に縮めただけではなく、ちょっと変化球っぽい。
・Robert → Bob
・Richard → Dick(Rickというのもある)
・Dolores → Lola
今日はここまで。 See you next time !