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FIREの次の扉を開くスキル「法人化」

 法人化は次の扉を開く鍵

 私は数年前、FIREの民になりました。
 ただ、前にも述べたように、時間的にも、意識的にも現役当時とさほど変わらぬ生活を送っております。
 このまま自由気侭な生活を続けていくかも知れないし、チャンスやアイデアがあれば、次のステージに移るかも知れない。
 ゴールに辿り着いたというより「現在、FIREというポジションをとっている」というニュートラルな感覚でいます。

 FIREは生活の形ではなく、目には見えない概念です。
 経済的には自由だけど、それ以外の事情で経済活動を続けるFIREの形もありますし、「次」を狙うスタンスも全然ありだと思います。
 きっと趣味の世界で生きる方々の中には、こうしたFIREの民も数多く居ることでしょう。
 
 さて、そんな私が、やっておいて良かったなと思えたこと…
        それは「法人化」です。
 
 FIREを果たした方の多くは、もう他人の資本の元で働くつもりはないと思います。なので、FIREの次があるなら、自らの資金で起業し、経営者になるという選択肢になっていくでしょう。

 「法人化」は次の扉を開く鍵です。

 FIREの先をお考えの方…中でも、現在、青色申告の個人事業者の方には、是非一度ご検討頂きたいと思っています。

 個人事業との違い

 詳しい法人化の進め方や、青色申告との違いについては、専門家にお任せするとして、ここではざっくりとした私見だけお伝えしたいと思います。

 法人化は設立時に30万円程度の費用と、毎年7~8万円程の法人税は最低でもかかりますが、所得が増えれば増えるほど、税制上、青色申告よりも有利になります。
 損得の点では、所得金額650万円が一つの目安になると考えています。経理や社会保険の実務が出来れば、青色申告と法人の課税率はほぼ釣り合うでしょう。(経理や社保を外注するなら)830万以上で、法人化の方が節税効果が上回るようになると思われます。

 節税に於いて、法人化のメリットが際立つのが、所得変化した時です。
事業というのは、時として大きな変化が起こり得ます。

 例えば、収入が去年の数倍になった…とか🎇
 
 青色申告ではその分しっかり累進課税されますが、法人化していれば税率は極端には変わりません。(厳密には800万ラインとか、経費や給与等についても言及しなければならないのですが、長くなるので改めて💦)
 仮に、去年が600万、今年1億円の所得変化があったとするなら、その税額の差は2千万程になるでしょう。
 これが自動的に節税出来るのですから…大きいですよね✨

 また、節税ではありませんが、やはり社会的な信用を得られるのは大きいと思います。
 商いの中には、法人でないと出来ない事業、法人でないと出来ない取引というものが数多くあります。
 今までとは畑の違う新事業を始めようと思ったとき、一から法人化を進めても良いのですが、本来でしたら、時間や知識は新事業に集中すべきです。
 予め、現業で法人化しておけば、定款変更一つで新規対応が可能になります。

 法人化の目的

 さて、個人事業主が法人化する場合、私はとりあえずの目的を決めておくことが必要だと思っています。事業の成長(新規事業の有無)に応じて、目的を変えていくことはもちろん可能です。なので、とりあえずの目的…なのですが、スタートで誤ってしまうと、事業が伸びなかった場合に不都合が起きてしまいます。

 様々な収入の手段がある方は、そのうちのどれか(またはすべて)を法人化するのですが、自分がやらねば成立しない事業(例えばyoutuberだったり、アーチストだったり)が柱の場合、余程の成功を収めないと事業売却は望めないので、自分自身の節税が目的になります。
 当初は、自分か家族だけの個人経営で行きたいところです。
 スタッフを雇うと、時間的、経済的な制約、雇用に対する社会的責任が生じて来ます。もう、FIREとは言えなくなってしまうでしょう。

 一方で、物販や飲食店など、他人に任せられる事業であるなら、幾らでも拡大が可能です。企業価値を高め、いずれは事業売却による創業者利益を狙うことが出来ます。
 もっとも、御想像の通り、他人に任せて企業価値の向上を図るのは、ほぼ不可能です。
 当初はもちろん要所要所で自ら入って指揮を執る。つまりは時間と情熱が必要で、責任も伴うので、あるラインからは立派な経営者になります。自動的にFIREから次のステージへ登っていくことになるのです。

 私はある商品の売買をしているので、他人に任せることも出来るのですが、価値の向上を図ると自由気侭では居られなくなる(現業ならば経営者よりFIREの方が居心地が良い)ので、節税目的に絞って経営しています💦
 
 拡大が見込まれ(雇用が必要にな)るときは事業売却し、お金に変えようと思っていますが、まあ、そんなチャンスは訪れることもなく、ニーズの減少と共にいずれ解散(清算)することになるのかも知れません💦

 そんな意味では、新規事業で情熱を注げるものが見つかれば、また将来図が違ってくるのですが…。ただ、FIREしながら投資を楽しむのも居心地良いし…う~ん、このままでも良いか💦

 投資や運用には生かせるの❓ 

 富豪が持っているような、いわゆる個人資産の管理会社というのは十億円以上の運用でないと現実的ではないように思います。

 なので、私は不動産や株については、個人で運用しています。

 不動産は家賃収入急拡大の可能性が低く、法人だと許認可や売買時の税務が面倒というか、私程度の家賃収入では割に合いません。
 株は売却益の税率が一定ですし、個人で損益通算も出来るので、これも私程度の運用額(損益額)では、法人化のメリットが見出せません。
 
 ただ、今後、売却益が雑所得に分類される仮想通貨やファンドへの投資をしていくならば、法人で行うようにしたいとも考えてはいます。
 50%が25%で済むなら大きいですよね💦
 まあ、50%課税されるのはざっと4千万以上稼いだら…の話なので、捕らぬ狸の何とやら…ですが💦


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