トライアスロン基礎知識#7 初めてのレース選び 5つのポイント
今回はトライアスロンのレースに初めて挑戦する、そんな方に向けて「レース選び」で気をつけたい5つのポイントを紹介します。
トライアスロンにはスイム、バイク、ランの3種目があり、それだけ考慮すべき点も多くなります。初めてのレースを完走して素敵な思い出を残せるように、レース選びのポイントを押さえておきましょう。
1. 距離
トライアスロンには様々な距離設定(カテゴリー)のレースタイプがあり、一般的にはオリンピック・ディスタンス(スイム 1.5km、バイク 40km、ラン10km)が最もポピュラーな距離設定となっています。
その他に、さらに距離が長いミドル・ディスタンスやロング・ディスタンス。反対に距離が短いスプリント・ディスタンスもあります。
初めてのレースの場合、まずはオリンピック・ディスタンス、もしくはスプリント・ディスタンスあたりから始めるのがオススメです。
2. 制限時間
トライアスロンのレースでは制限時間が定められています。ただし、この時間は大会によって異なるので、運動能力に自身がない方はできるだけ制限時間が長い大会を選ぶと良いでしょう。
出場するレースがオリンピック・ディスタンスの場合、まず最初の関門である「スイムパートで1時間」、「レース全体で4時間」以上の制限時間なら余裕を持って臨むことができ、完走しやすい大会と言えます。
また大会によっては「ビギナー歓迎」を掲げ、制限時間やコースが完走しやすい設定になっていることもあります。各大会のウェブサイトやLuminaレースガイドなどで調べてみるとよいでしょう。
3. 開催時期
春、夏、秋にかけて開催されるトライアスロンですが、時期によってレースコンディションは全く異なるものになります。雨の多い梅雨、猛暑の夏、水温が低い秋など、時期によってメリット・デメリットが存在します。
個人的な意見としては、初心者は真夏のレースは避けた方が良いでしょう。トライアスロンは屋外で長い時間をかけて行う競技なので、猛暑の中では体力が続かないばかりか、熱中症や脱水症状を引き起こす可能性も高まります。安全面を考慮して、比較的涼しい時期の大会がオススメです。
4. 開催場所
トライアスロンは使う道具が多く、特にバイクを持って遠征移動するのは大変です。自動車に積んでいければまだ良いですが、電車や飛行機での「輪行」が必要になると苦労は大きくなります。レース完走を第一とするなら、できるだけ近場でアクセスしやすい大会を選ぶと良いでしょう。
ただし、トライアスロンには「旅を楽しむ」という外せない魅力も存在します。特にリゾート地など、海や自然がキレイな場所でのレースは最高に気持ちが良く、旅先での素晴らしい思い出を作ることができるでしょう。トライアスロンのレースをきっかけに、これまで行ったことのない場所を検討するのも良いですね。
5. 予算
トライアスロンのレース参加費はマラソンやロードバイクと比べると、数倍高い価格になっています。基本的に距離設定が長くなるほど高額になりますが、大会によって価格は様々です。大会ウェブサイトやLuminaレースガイドで比較してみるとよいでしょう。
また遠征する場合は移動費と宿泊費がさらにかかります。トライアスロンはレース前日の競技説明会に出席しなければならないことが多く、当日も朝早くからスタートします。レース会場近くのホテルに前泊することが基本となるので、このような費用も頭に入れておきましょう。
まとめ
以上、初めてのレース選びで気をつけたい5つのポイントでした。
今回紹介したポイントはレース選びの際にぜひ思い出してもらえるとよいですが、結局はご自身が出場するレースを楽しむことが一番です。自分のパフォーマンスに合う大会を検討しつつも、直感的に「出てみたい!」と思える大会を選ぶことで結果的にトライアスロンを楽しめたりもします。
初めてのレースでトライアスロンの楽しさや魅力を感じてもらえたら嬉しいです。
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