ビールを作りたい③
友人に教えてもらったクラフトビール講習会
大阪は摂津市にある「大阪サニタリー」さんが開催している講習会
講習会の目的には
「クラフトビール製造に携わる初心者(未経験者を含む)を対象とし、ビール製造の基本的な知識 及び 製造技術の習得を図ること」とある
まさにこれからビール製造を目指そうと思う自分にぴったりだ
講習時間はなんと月曜日から金曜日まで
最初の4日間は10時〜17時まで、最終日は10時から正午までである
しかもこの講習会、テキスト代も含めて全て無料なのだ
講習を受けて、ビール製造を始める方はよかったら、大阪サニタリーさんから設備を導入してくださいね、ということである
しかし、まるっと一週間も会社を空けて、家を空けて、大阪に行っても大丈夫なのか?
会社の仲間に相談すると「いいね!行っといで!」と快く送り出してくれた
これはトレトレの良い風習だ
「できない理由を探すのではなく、できる方法を探す」
できない理由を探すのは簡単だ
誰でもできる
できる方法を探す方が難しいが、楽しい
仕事は楽しくないといけない
家の方も寂しがりながらも快く送り出してくれた
ここも感謝しかない
助けてくれる祖母にも感謝だ
参加してみると、10人くらいはいるではないか
東京から来た人も何人かいる
人見知りな自分は、最終日にやっとみんなと飲みに行くことができた
クラフトビールでの打ち上げだった
それはさておき、ビールの基本的な製造方法や、酒税の仕組み、ビールと発泡酒の違い、ビールの種類(試飲あり)、醸造免許申請の仕方などを教えてもらえた
麦汁を作るまでもやらせてもらえた
試験設備ということで、仕込みタンクなどもあり、見せてもらえた
とても楽しい講習だが、知っていけば行くほど、現実も知ることになる
酒税法の改正により、ビールの年間最低製造数量が2,000klから60klまで引き下げられた
それにより、各地に地ビールを始めるところが増え、第一次ビールブームが始まった
それでも年間60klはかなり多い
そこで、今多いのが発泡酒免許によるさらに小さなブルワリーだという
発泡酒免許だと年間に6kl作ればいい
ビールの1/10である
そこで、発泡酒と聞くと「え〜発泡酒かぁ〜」となる方もいるとは思うが、大手の発泡酒とは違う
発泡酒の定義は麦芽の使用割合が50%未満のもの、またはビールの製造に認められていない原料を使用したものである
なので極論、ビールと全く同じ製法で作っても最後に認められていない原料を入れれば発泡酒になる
少し前に、どこかのブルワリーが瓶内発酵させるために砂糖を入れたら、それはビールではなく発泡酒だということで税務署から指摘を受けていた
そのくらい、ビールに近い発泡酒もたくさんある
年間作る量が違うということは、設備導入費も大きく違ってくる
まずは、どんなビールを作りたいのかを決めるところからビール作りは始めるのだと教えてもらった